都心で見られたディーゼルカー
私が鉄道写真を撮り始めたときは、すでに都心に乗り入れる定期列車のディーゼルカーはありませんでした。当時は相模線がまだ非電化で、キハ30・35が走っていましたが、大船から先は遠距離という子供のイメージがあり、普段電車しか乗ることのできない当時の私にとって、ディーゼルカーというのは遠くに行かないと見ることができない、田舎へのあこがれの象徴のようなものでした。
この写真は、1989年の大晦日の日、上野駅で撮影した臨時急行「奥久慈81号」磐城石川行きです。
1989年12月31日 上野駅にて撮影
このときはまだ、年末年始など乗客の増える時期には水郡線のキハ58がはるばる上野までやってきたのでした。全車自由席の5両編成で車内はかなりすいていました。今、この列車が走るとしたら沿線は撮影者でパニックになることでしょう。
もう一つ、都内で撮影したディーゼルカーの写真を。これは、金沢からやってきたJR西日本の「ゴールデンエクスプレスアストル」です。
撮影日 1990年ごろ? 上野~尾久にて撮影
上野駅から折り返して尾久の車両基地に引き上げるところを撮影しました。このように、1990年代初めごろまでは上野駅にはたまに臨時や団体でディーゼルカーがやってきましたが、 近年ではそれすらなくなってしまいました。キハ110などの新系列気動車の性能は電車に引けをとりませんが、新幹線網が発達し特急の充実した電化幹線をわざわざ長時間長距離走らせる理由もなく、今後都内にディーゼルカーが自走して来ることはもうないのでは・・・と思います。
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コメント
なかなかレアなものを出してきますね!
DCでは58系いいで、181系つばさが好きで
上野駅よく撮りに行きました。
35系は八高線や川越線にわざわざ乗りに行ったな。
最近は久留里線に年1回ぐらい行ってますよ。
投稿: モリモリ | 2008年4月 4日 (金) 20時52分
181系の「つばさ」ですか!私にとってのキハ181は四国か山陰のイメージなので、上野駅に乗り入れる様子は想像がつきません。
そういえば、東京の近くでは久留里線がまだ非電化でしたね。小湊鉄道とあわせて行こうかな・・・。
投稿: 管理人/ひで | 2008年4月 4日 (金) 22時50分