フェリーで島鉄とんぼ返り
大牟田では西鉄からJRに乗り換えます。大牟田駅には国鉄時代からある古い駅名票が残っていました。このローマ字の部分がグレー地のタイプは、九州オリジナルのものでしょうか?
大牟田からJRで3駅、長洲で降り徒歩でフェリーターミナルへ向かいます。距離にして約2キロ、20分ほどで着きました。 15時発のフェリーに乗船、晴れていれば島原半島にそびえる雲仙普賢岳が見えると思うのですが、この日はあいにくの雨、そこに山があるのかどうかもわからないほど厚い雲におおわれています。景色はあきらめ、船内でパソコンに旅行記を入力して過ごしました。
対岸の多以良港に着いて、島原鉄道の多比良町駅まで歩きます。長洲も多以良町も駅とフェリーターミナルの間が近いので鉄道利用でも便利に利用できました。
多比良町駅は駅前に雑貨屋があるだけの小さな駅。それでも、窓のない大きな引き戸を開けて中に入ると窓口があり、女性駅員から切符を購入します。駅事務室の奥では、この駅員さんの娘さんと思われる女の子が携帯を手にメールでもしているのでしょうか。アットホームな駅です。この駅員さんもとても親切で、先の列車が行ったばかりで次の列車まで時間があることを申し訳なさそうに話してくれました。
多比良町駅から下り列車に乗り、終点の島原外港までは約30分。途中の南島原には車両基地があり、今年3月の一部廃線にともなって引退したキハ20形などがいました。南島原から島原外港までが今回の未乗区間で、このためだけにフェリーでやってきたのですが、乗ってしまえばわずか2分、あっけなく済んでしまいました。
路線はこの島原外港で終点ですが、まだ廃止されて日が浅いためか、まだ線路は先へ続いています。ただ、その先へ列車が走ることはもうないのが残念です。
今日の宿泊地は熊本駅前。このあともう一度船に乗って熊本へ向かいます。駅からすぐ近くの島原港から出ている高速フェリー「オーシャンアロー」で熊本港へ。
波があるので少し大きく揺れることもありましたが航行には影響なく熊本港に到着。バスで熊本駅まで行き、駅前にあるビジネスホテルに入ったのでした。
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