イベント展示のEF55
引退迫り注目の集まるEF55ですが、私がEF55の走行写真を撮影したのは、先日の「さよならEF55みなかみ」が初めてなんですね。それまでは駅や車両基地でのイベントで展示されている停車中のEF55しか撮影したことがありませんでした。
初めて実物のEF55を目にしたのはまだ小学生のころ、1988年の夏。"高崎に珍しい機関車がたくさんいる"というかすかな情報を頼りに、友達と二人で高崎運転所に行ったときです。当時は車両基地にアポイントなしで突然に訪ねても、手すきの社員さんの案内で見学することができました。今では到底無理なことでしょう。
当時の高崎運転所には、EF30やEF70など、現在碓氷峠鉄道文化村で保存展示されている車両に混じってEF55も保管されていました。社員さんの案内で運転室内も見学させていただき、いろいろと説明を受けましたが、その中でも印象に残っているのが、運転席の室内灯カバーの話。戦時中の灯火管制によるものですが、歴史の中でしか知らない戦争を生き抜いてきた機関車であることを知ることとなったのでした。
他に、「君たちにはまだこいつの価値はわからないだろうなぁ」と言って案内されたのは、EF65 501号機でした。その社員さんのおっしゃる通り、当時は普通に貨物列車などで見られた形式・塗装なので大して興味が沸かなかったことを思い出します。
当時撮影した写真はどこかにしまいこんでしまい、もう何年も見ていません。あったとしても小学生が撮影した写真なので人様に見せられるほどの腕前でないのが残念なところです。
前書きが長くなりましたが、今日はイベント会場におけるEF55の写真を。
EF55 1 品川駅
1995年ころの撮影でしょうか。1990年代後半ごろから2000年代初めごろは、品川駅では毎年恒例の車両展示イベントが開催されていました。こういったイベントでは引っ張りだこともいえるEF55で、このときは旧型客車を1両連結した状態で展示されていました。
EF55 1 1994年10月9日 大宮工場
大宮工場(現在の大宮総合車両センター)でも毎年イベントが開催され、こちらは現在でも毎年秋ごろに開催されています。
1994年のイベントは、「新旧つばめの出会うとき」と名づけられ、JR九州から787系、JR西日本からはC62 2がはるばるとやってきたイベントで注目されました。そして、つばめ牽引機としてEF55 1も展示されたのでした。
EF55 1+EF58 61+EF58 89 品川駅
これも品川駅でのイベントで。ただし、一番上の写真とは違うときのものです。イベントが終了すると展示機を車庫に引き上げますが、その際にこのような旧型電機三重連が見られました。しかもEF55は非流線型の第二エンド側が先頭です。片側のパンタを下ろし、しっかりとヘッドライトをつけて"逆走"するシーンを見られて得した気分でした。
報道によると、EF55は引退しても車籍は残すということで、自力走行は無理でも、このようなイベントなどで、いつでも走れる状態で見ることができればうれしいですね。
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コメント
この品川のイベント行きましたよ。
最近はこうゆうイベント少なくなりましたね。
EF55もきちんと保存して欲しいですね。高崎機関区で朽ち果ててる姿は見たくないな!
投稿: モリモリ | 2008年12月18日 (木) 20時42分
品川駅はエキュートができて臨時ホームに日が当たりにくくなってしまいましたね。品川でのイベントが少なくなったのはそんなことも影響してるのでしょうか!?
EF55は国鉄時代に準鉄道記念物に指定されているため、それなりの保存はされるものと思います。鉄道博物館入りしたEF58 89を考えれば、それと同等かそれ以上の待遇は期待できるかと・・・。
投稿: 管理人/ひで | 2008年12月19日 (金) 22時31分