スペシャル弁当の夕食を終わった後は、シャワータイムとなります。シャワールームは8時半から30分間使うことができ、そのうちお湯は6分間使うことができます。6分間は短いようにも感じましたが、実際は2分ほど余ってしまいました。もちろん、全部使いきりましたが。
さて、今回はダイニングカーでの夕食をとることができませんでしたが、雰囲気だけでもあじわってみたくて、予約なしで利用できるパブタイムでの利用をしてみることにしました。
パブタイムは予約時間終了後の21時45分から。営業時間は23時まででそんなに長くないので、一度満席になったら終了まで席があかないこともあるそうです。そこで、少し早目の15分くらい前に行きました。それにしても、11号車から3号車までの移動は結構長く、ゆっくり歩いていたら5分くらいかかってしまいました。
早めに着いたら1番乗り。ほぼ時間どおりに席に案内されました。しっかりした食事もできますが、夕食の弁当でおなかいっぱいになっていたのでおつまみとビール、カクテルだけ注文して夜行列車のレストランを楽しみました。
会計を済ませて部屋に戻りベッドメイク。ソファを操作してシーツを敷き、布団をかけて出来上がり。11時頃に、早めに寝ることにしました。
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3時過ぎ、目ざましの音で目が覚めました。列車は青森を過ぎて進行方向が変わっています。青函トンネルを見るために、着替えてラウンジカーに行きました。青函トンネルはもう何度も通過しているのであまり珍しくありませんが、せっかくなので。やがて列車は蟹田に停車します。乗務員交代のための運転停車で、降りたJR東日本の車掌が詰所に向かう様子が見えました。
蟹田を出るともうすぐトンネルに入ります。短いトンネルをいくつか通過したあと、ブルーのライトが目印の青函トンネルに入りました。世界一のこのトンネルも、途中2か所ある海底駅がある以外はほかのトンネルと変わることがありませんが、それでも通過中は起きていました。さすがにこの時間ではすれ違う列車はあまりなく、トンネル内では1本の貨物列車とすれ違うだけでした。
40分くらいかけてトンネルを出るとそこはもう北海道。4時を回り、空はうっすらと明るくなり始めています。このあと函館駅での機関車交換の様子も見たいのですが、眠気にはかなわずもう一度部屋で寝ることにしました。
6時頃、また目覚ましで起きます。今度は朝食のため、着替えてダイニングカーへ。朝食も早くから行列ができるとのことでしたが、6時半の営業開始15分前に行ってみるともうかなりの人が狭い通路に列を作っています。6時半に前の人から順に席に案内されていきますが、自分たちの目の前で満席に…。そのまま最初に入った人が席を立つのを待ちます。「3~40分くらいお待ちください」とのことでしたが、幸いにも25分くらいで食事を終えた人がいたので思ったよりも早く席に着くことができました。
朝食メニューは洋・和定食いずれか。違いは、おかずが少し違うのと、パンとごはん・スープとみそ汁くらいの違いです。洋定食をオーダーしました。
夜の雰囲気もいいですが、北海道の景色を見ながらの明るい朝の雰囲気もいいですね。
コーヒーはカシオペアオリジナルコーヒーカップで。
食後に部屋に戻り、ベッドを座席に戻して各部屋に配られる新聞に目を通します。北海道の地方新聞なので、道内での記事が多く見られます。
カシオペアにはモーニングドリンクのサービスもあるので、最後にラウンジカーに行ってもう一度コーヒーを頂くことにしました。先頭に立つ機関車は、函館からDD51に代わっています。
部屋に戻ってくつろいでいるともう南千歳を発車。17時間の旅もそろそろ終着が近づいてきました。荷物をまとめて、降りる準備をします。北海道でも札幌周辺はビルが立ち並ぶ大都会。高架線をゆっくりと走り、終点の札幌に到着しました。
札幌駅では機関車の先頭はホームからはみ出してしまうので撮影できないのが残念。航空機や新幹線で早く移動できるこの時代に、時間をかけて移動するという、まるで豪華客船のクルージングのようなとても優雅で贅沢な17時間の列車の旅でした。
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