「西部警察」に登場する列車たち
先日、国立競技場で石原裕次郎二十三回忌法要が行われました。スケールのでかい石原プロらしく、かなり大がかりな法要となったようです。私などはリアルタイムでの裕次郎はほとんど知らないのですが、数々の刑事ドラマの再放送を見て、裕次郎の魅力を知った30代の一人です。
さて、そんな石原プロの代表作といえば「西部警察」。役者の体当たりの演技と、ド派手なカーアクションに爆破シーンで有名なあのドラマ。第一回放送から、赤レンガの東京駅前や銀座4丁目交差点に戦車を登場させるなどさせていました。
その西部警察でも、たまに列車が登場するシーンもあります。背景の一部としてちらっとうつるシーンから、ストーリー全体が列車を舞台にしたものなど、鉄道好きにとっても見ごたえのある回もありました。(以下ストーリーのネタばれ注意!)
忘れられないのは、酒田港線と広島電鉄、そして東京モノレール。酒田港線では、犯人グループのミサイルを積載した貨物列車が登場し、追い詰められた犯人が列車からミサイルを発射させるのを阻止するという話。貨物列車はミサイルとともに大爆破しました。エンディングは、酒田駅で大門軍団と国鉄職員や地元の方々との万歳三唱で。撮影協力クレジットには「国鉄新潟鉄道管理局」が表示されていました。
そしてもう一つの広島電鉄では、広島電鉄の路面電車を乗っ取り、広島電鉄に乗客の身代金を要求するというもの。拳銃を突きつけられた運転士は、犯人の言われるとおり止まらずに走らせます。鉄道趣味的に圧巻だったのは、紙谷町と思われる交差点を赤信号で進入し、青信号でやってきた電車に急ブレーキをかけさせるというシーン。
このあと、電車は広電宮島口まで誘導され乗客乗員は全員解放されましたが、最終的にはこの電車も爆破されるという西部警察ならではの終わりとなっています。
それにしても、当時の広島電鉄はよくこのロケに実名を使わせたなと思いました。鉄道会社にとって、電車がジャックされ乗客が危険にさらされるというのは、フィクションであってもマイナスイメージですからね。そのあたりは、当時の西部警察というドラマの人気が、それを許容させたのでしょう。
東京モノレールでは昭和島の車両基地でのロケが行われていましたが、このストーリーでは乗客が撃たれるという血なまぐさいシーンも多いためか、東京モノレールという会社名は一切出てきませんでした。
こんなすごいドラマ、今となってはもう作ることもできないでしょうね。
本文中の広島電鉄の写真は、西部警察ロケに登場した電車とは関係ありません。
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コメント
爆破シーンは覚えてますよ!結構話題になりましたよね。
今日は早速溝の口へ!HM付の始発急行を押さえた後
南武線経由で青梅の「四季彩祭?」に参加!とんぼ帰りで高津駅で急行流し撮り・・・(;´o`)途中“黒船”にも遭遇しました。
大井町線は、高架線故駅以外での撮影ポイントがありませんが、正直高津も二子新地ちょっといまいちです。
溝の口で望遠使うのが無難な感じですね。
一応、緑各停、青各停×各形式押さえましたが落ち着いたころもう一度行こう!
投稿: モリモリ | 2009年7月11日 (土) 20時28分
西部警察では廃線になった下津井電鉄も登場しています。
走行している車内でのアクションシーンもあったと思います。
今回の二十三回忌法要には行かれませんでしたが、鶴見総持寺での法要と
品川プリンスシネマでのプレミアム上映会には当選して行ってきました。
ロケ中の事故により新西部警察の制作が中止になったのも残念でした。
投稿: セブン道楽 | 2009年7月12日 (日) 17時16分
モリモリさん>早速大井町線行かれましたか。私はこの週末は大井町線はいかずに、しばらくしてから行ってみようかと思います。LEDではない溝の口行き表示も早めに撮っておきたいですね。
それにしても、青各停と緑各停、一般利用者にちゃんと定着してくれますかね~。
セブン道楽さん>下津井電鉄もありましたね。残念ながらそのストーリは見ていないので、今回は取り上げることができませんでした…。
プレミアム上映会の当選すごいですね!国立の法要ではかなり倍率が高かったようで、裕次郎人気は衰えませんね。女子高生のファンもいるようで、“(アイドルグループの)「嵐」より「嵐を呼ぶ男」がいい”というニュースがありましたよ。
投稿: ひで | 2009年7月12日 (日) 23時02分
古いコラムへのコメントで恐縮ですが…。
「西部警察」のあの話は自分も見ました。爆破シーンで使われた広島電鉄の車両は元大阪市電の750形766号車だったのを覚えています。ウィキペディアで調べたところ、この766号車は755号車とナンバーを交換したとか。
投稿: 妖精転生 | 2010年8月18日 (水) 19時41分