深名線が廃止された日
最近テレビ番組を見ていると、“何年前の今日はこんなことがありました”なんてコーナーがよくあります。で、今日9月3日は…。
9月3日は、ドラえもんの誕生日!2113年なので、104年後のことですが・・・。近未来の設定で2003年生まれとされた鉄腕アトムは時代が設定に追いついてしまいましたが、ドラえもんに関しては、少なくとも私たち世代では2113年を迎えることができないのが残念です。
まあ、ドラえもんは前振りで、今日のブログのテーマはドラえもんではありません。14年前の1995年9月3日は、JR北海道の深名線最後の営業日でした。深名線は函館本線の深川と宗谷本線の名寄を結ぶローカル線で、赤字路線でしたが並行する道路の整備が遅れていたため、長らく廃止を免れていたという路線です。
私はこの深名線に、廃止となる1か月ほど前の1995年8月2日に、駆け込み的に乗ることができました。名寄から乗ったのはキハ53単行の朱鞠内行き。朱鞠内からは深川ゆきに連絡しています。こちらは、普段はキハ53の単行ですが、廃止直前特需に備えてキハ56が増結されていました。
朱鞠内駅の待合室にある時刻表。1日3往復しか列車が来ない。
朱鞠内駅の駅名板。背景には手つかずの自然が残る。
これが朱鞠内から乗った深川ゆき。
幌加内で交換した下り列車。こちらの増結車両はキハ40だった。
北海道には全道に網の目のように鉄道路線がありましたが、その多くは赤字のため廃止されてしまいました。私が旅行に出られるようになったのはそれらの路線がすでに廃止された後でしたが、最後に残されたこの深名線で北海道のローカル線を堪能することができました。
赤字路線を廃止するのはやむを得ないことですが、ことあるごとに、廃止されたローカル線に乗ってみたかったと思うのです。
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