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2010年3月29日 (月)

トランツ・アルパイン号の旅~NZ旅行記(6)

クライストチャーチ2日目。今日は高原列車でアーサーズパス国立公園に行きます。高原列車はクライストチャーチと、山を挟んだ北側のグレイマウスを結ぶ1日1往復の観光列車「トランツ・アルパイン号」です。たとえるなら五能線のリゾートしらかみ号みたいなものでしょうか?ツアーではこの一部区間を乗車します。

出発時間は7時30分。それに合わせて朝食は6時から。準備を終えてホテルのロビーで待っているとツアーガイドが迎えに来ました。このツアーは現地の日本人向けのツアー会社が主催しており、JALパックの他に近ツリなどいろいろな会社のツアーの利用者が参加しているもので、ガイドと地元ニュージーランドの運転手さんが担当してくれます。

バスはクライストチャーチの市街を出て少し走るともう郊外の牧場や農場の雰囲気が広がります。
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早朝のクライストチャーチ郊外。車が少ない、どこまでもまっすぐな道路はどことなく北海道っぽい。

クライストチャーチから車で1時間ほどでスプリングフィールドという駅に到着。高原列車「トランツ・アルパイン号」は、このスプリングフィールドからアーサーズパスまで約1時間ちょっとをかけて移動します。一応列車の発車時刻は決まっているようですが、これは目安であり遅れたり早く行ってしまったりすることはよくあるそうで、停車駅であっても、予約がなければ通過してしまうこともあるんだとか。
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スプリングフィールド駅に到着。

前述の通り、この列車は1日1往復しかなく、スプリングフィールド駅に停車する旅客列車も1日2回しかありません。そんな駅ですが、駅にはカフェがあって軽食がとれるようになっていました。私達は朝食をしっかり食べてきたのでここでは何も食べませんでしたが、置いてあった昔の写真などを見て時間をつぶしていました。
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駅のカフェにあった昔の駅の写真。英語の説明を訳してみると、どうやら昔の駅舎は1963年に火災で焼失したそうです。

スプリングフィールド駅構内にある気になる“物件”。Dsc_0136
奥に重機が写っていますが、その手前にはなにやら解体された蒸気機関車らしきものが…。
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こちらは、入替用の機関車でしょうか。

しばらくすると貨物列車が入線してきました。Dsc_0148
片運転台のDF級機関車を2両背中合わせにした重連の機関車が石炭輸送の貨物列車を牽引しています。列車はここで停車しました。たぶんここでトランツ・アルパイン号と列車交換するのでしょう。しばらくしたら、貨物列車の機関士も駅のカフェにやってきてコーヒーを飲んでいます。駅のカフェは鉄道利用者のほか、乗務員たちの憩いの場でもあるようです。

9時15分ごろ、トランツ・アルパイン号がやってきました。
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機関車は貨物列車と同じDF級機関車重連で、青い客車を十数両連結しています。号車番号はアルファベッドで表示されており、私たちの乗る車両はO(オー)号車の車端部。スプリングフィールドでは10分ほど停車し、その間乗客たちは外に出て気分転換しています。出発前に汽笛が一回鳴って、乗客たちがみんな車内に戻ってきたら発車です。

今回のツアーで乗るスプリングフィールド~アーサーズパス間はこの列車でも特に景色のいいところだそうで、発車してしばらくすると渓谷や牧場といった自然の景色が見られます。この列車には窓のない吹きさらしの展望車(ただし最後尾ではなく編成中間)があり、ここでしばらく、一人で景色を見ていました。
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これが展望車↑
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風が少し冷たいものの、「線路は続くよどこまでも」の歌詞を地で行く雄大な景色を見ていると全然飽きることがありません。この展望車は人気のようで、次々と乗客が入れ替わっていきますが、私はここで30分ほど景色を楽しんでいました。客室に戻ると、ツアーガイドさんから、「ずいぶんがんばりましたね~」とのお言葉が…。他に車内には売店があり、軽食を求める人たちで混み合っていました。

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途中の駅で貨物列車と交換。時刻表では停車するはずでしたが、乗降客がいないのかトランツ・アルパイン号は通過しました。

列車は10時35分ごろ、アーサーズパス駅に到着。
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私たちはここで降ります。ここでも列車は10分ほど停車し、記念撮影や休憩の時間をとっています。私たちも、列車を見送るまでホームにいてよいとのことでしたが、発車の合図である汽笛が鳴っても列車に戻らないようにしてくださいねと注意がありました。過去に、汽笛が鳴ったら思わず列車に戻ってしまったという人がいたそうです。

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列車はこのあと、グレイマウスに向かって発車しました。私たちは、列車が走り去るのを見届けてから、先回りしてきたバスに戻ります。


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