9月20日は「空の日」。毎年この日の前後には各地の空港などで空の日にちなんだイベントが実施されています。
羽田空港では、旧整備場エリアで国土交通省航空局の航空機などを地上展示するイベントが実施されていますが、今年はもうすぐオープンする新国際線ターミナルのエプロンで実施されました。このエリア、供用開始後は当然ながら旅客機が駐機する場所となり、ここでの開催はおそらく今年が最初で最後になるかと思われます。そんな場所に入れることもめったにないので、このイベントに参加してきました。
供用開始前の新国際線ターミナルの会場へは、羽田空港第1・2ターミナルからの送迎バスで移動します。10時半ごろに空港について第1ターミナルのバス乗り場に着くと、送迎バスを待つ人の長蛇の列…。列の最後尾に並んで待つこと約40分、ようやくバスに乗れました。送迎バスの運行を担当しているのは京急バスですが、逗子や久里浜などの営業所に所属する車両も応援に来て、ピストン輸送にあたっています。
満員のバスに揺られること約5分、新国際線ターミナル会場に着きました。ターミナル内には入ることはできませんが、外をまわって駐機場へ入ります。
会場内はこんな感じ。バス待ちの人は多かったのですが、会場は広いのであまり混雑を感じません。
さっそく地上展示機を見て回ります。
日本エアロスペース セスナ525 JA516J
「日本エアロスペース」という会社は、セスナの輸入・販売代理店だそうです。車でいうところのヤナセみたいなものかな?まあ、私には縁のなさそうな会社ですね。
国土交通省航空局 ガルフストリーム JA001G
国土交通省航空局 ボンバルディアDHC-8-Q300
朝日航洋セスナ560 JA02AA
チャーター機として使われるビジネスジェット。朝日航洋のホームページには料金の記載はありませんでしたが、相場は1時間40万円くらいで利用できるようです。もちろん、フェリー(回送)する時間もふくまれますので、実際はもうちょっとかかるかと思いますが…。
旅客定員は7名なので、満席にしたとして2時間チャーターしたら一人約10万円ちょっと。思っていたほど高くないんだな~という気がしましたが、それならJALのファーストクラスやANAのプレミアムクラスを利用した方がよさそうですね。
こちらは国立科学博物館が所有しているYS-11量産第1号機。
国立科学博物館 YS-11 JA8610
国土交通省航空局が使用していた機体で、現在は国立科学博物館が動態保存しています。メンテナンスのため、定期的にエンジンをかけているそうです。
航空機以外では、滑走路メンテナンスの車両も展示されました。
ラッセル車
ロータリー車
離れた所にはANAのポケモンジェットがぽつんと置かれています。
これは、午後から子供との綱引きイベントに使われるようです。
ガラスがきれいな新しいターミナルビル。ボーディングブリッジをこの位置から見上げることもそうそうないでしょう。
地上展示場所からは第1ターミナルに駐機する航空機や、R/W34Lへの着陸機が見えます。ちょっと遠い上に暑くて陽炎がたっているので望遠レンズを使ってもきれいには写りませんが、それでも少し撮影してみました。
スポットには先週から就航した「嵐JET」がいます。
プッシュバックが終わってタキシングの許可待ちのトリプルセブン。
着陸してきたANAのトリプルセブン。
会場出口手前にはDC-8の機首部分がトレーラーに載せられた状態で展示されていました。
開けられたドアから少し中の様子が見えました。和風の内装が当時の様子を今に伝えてくれます。
帰りもバスで第1ターミナルへ戻りますが、帰りのバスも長蛇の列。そこで、会場の外にある通常の路線バスの「空港二丁目交差点」バス停から乗りました。バス停まで5分ほど歩くのと、通常の路線バスなので運賃210円かかるものの、すぐにきたバスに座っていくことができました。
新国際線ターミナルは10月21日オープン。それ以降はもうエプロンに立ち入ることはできませんから、今日のイベントはとても貴重な体験となりました。
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