10月14日は鉄道の日。ですが今年は関係のイベントに行くことはなく終わりそう。それより、その日の朝、趣味友からメールがきました。「今度の日曜日にある観閲式の予行のチケットが手に入ったけど、行かない?」というお誘いです。
自衛隊では、毎年自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が出席する「観閲式」を実施しています。観閲式は陸海空持ち回りで実施され、今年は陸上自衛隊が主催する年。その観閲式の予行に行けるというので、二つ返事でOKしました。チケットは基本的に一般には出回らないようですが、趣味友さんがあちこちに手を尽くしてなんとか入手できたそうです。
会場は朝霞駐屯地。和光市駅に7時半に待ち合わせ、チケットを受け取ってシャトルバスで会場へ。予行といえども、本番同様に大勢の人が集まるので駅前やバス乗り場には隊員が出て案内にあたっています。駐屯地内のヘリポートらしきところがバスターミナルとなっており、ここから徒歩で道路を挟んだ会場へ向かいます。
朝霞駐屯地内のバスターミナル。和光市駅からは東武バスが、大泉学園駅からは西武バスが運行を担当していた。
駐屯地に入るとまず手荷物検査。
空港で飛行機に乗る前の保安検査と同様ですが、かばんの中のチェックは特に念入りに調べていたほか、ペットボトルは持ち込み禁止で、飲み残しの飲料は飲みきるか紙コップに移して持ち込むようになっていました。
手荷物検査後は、色分けされたリボンと本番で使うのと同じパンフレットをもらって観覧場所へ。
観覧場所は、行進で使う通路を挟んで両側にあり、チケットの色で見る場所が変わります。ひな壇状になったスタンドもありますが、私たちのチケットでは土手のような盛り土の芝生になります。会場全体で見ると端のほうのでイスはなく、花火大会のように敷物を敷いて場所取り。
観覧場所の土手の裏では、入場行進に備えた隊員たちが整列して待機しています。
そして、10時ごろから入場行進のスタート。
入場行進が終わると、総理大臣が入場(ただし予行のため本人は来ていない)し、国旗掲揚・訓示などがあり、そのあと徒歩・航空機・車両の順に行進します。
この行進の準備で、目の前に待機していた車両に隊員たちが乗り込み、一斉にエンジンをかけ動きだしました。パンフレットによると車両数は約240両、その中には大型の戦車などもあり、それらの車両が車列を組んで移動する様子はとても迫力がありました。
戦車って意外と速いスピードで走れるんですねぇ。
いよいよ観閲行進のスタートです。まずは徒歩行進から。
陸海空約3800名の隊員が参加しているそうです。
続いて観閲飛行。こちらは陸上自衛隊のヘリコプターのほか、海上自衛隊・航空自衛隊の航空機も参加しています。
海上自衛隊からは八戸のP-3Cが参加。
航空自衛隊では、航空祭で見慣れた百里基地のF-15と…
F-4が参加しました。他にC-130HやF-2も参加しています。(観閲飛行の画像は動画からのキャプチャです。)
続いて車両部隊の行進。
車両部隊の行進が終わると式も終盤。閉式のあと、米軍の祝賀飛行があり、F-16が飛んで行きました。そして、君が代が流れる中国旗が降ろされ観閲式予行は終了です。
このあと、装備品展示のコーナーで車両の見学をして、シャトルバスで和光市駅へ。まだ明るいですが駅前のレストランでビールで乾杯。夕方には解散となりました。
はじめて見た観閲式(の予行)は迫力のある戦車やきれいにそろった隊員たちの行進に感激でした。この機会を作ってくれた趣味友さんに感謝です!機会があれば、今度は来年百里基地で実施される航空観閲式も見学してみたいものです。
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