お座敷列車「やすらぎ」乗車証明書
自分の部屋を整理していたら、こんなものが出てきました。
JR東日本発足1周年記念イベントで運転された、お座敷列車「やすらぎ」の乗車証明書です。
国鉄が民営化しJRとなってから1周年となる1988年4月1日の前後では、1周年を記念したイベントが各地で開催されました。品川駅では”ジョイフルトレイン大集合”というイベントが実施され、日替わりでJR東日本のジョイフルトレインが集まりました。
このイベント、ただ駅で展示されるだけでなく、事前の申し込みで品川~茅ケ崎間を貨物線経由で運転される団体列車として乗車することもできました。当時小学生だった私は、ジョイフルトレインに乗る機会などあるわけもなく、ちょっと大げさかもしれませんが夢のまた夢のような印象でした。それが、駅で申し込めば乗ることができるというので、当時の鉄仲間だった友達と3人で、蒲田駅の旅行センターに申し込んだのでした。
本当は「パノラマエクスプレスアルプス」に乗りたかったのですが、人気が高くすでに満席、空いていた「やすらぎ」に乗ることになりました。なお、パノラマエクスプレスアルプスについては、その後社会人になってから1度だけ多客臨で乗ることができました。機会があればここでご紹介できればと思います。
証明書にあるとおり、運転日は昭和63年(1988年)3月31日、品川~茅ケ崎を往復する行程です。指定された号車は6号車。茅ケ崎寄りの展望車です。座席は指定されていないので、いきなり展望席に場所取り。本来はフリースペースで譲り合って使うべき場所ですが、何も知らない小学生だった私たちは、指定の号車番号だけを見て図々しくもそのまま居座ってしまいました…。
牽引機はEF64 1001号機。下りは目の前に機関車があります。品川を出ると横須賀線に入り、新鶴見から貨物線経由で横浜羽沢を通って茅ケ崎へ。車内では、年上の同好の方からいろいろとお話を聞かせていただきました。
茅ケ崎に着いて機回しです。今、もし同じような列車を走らせるなら機回しの手間を省いてプッシュプルで運転するところでしょう。なんとも贅沢な時代です。帰りは後展望をたっぷりと楽しみながら、楽しい時間を過ごせたのでした。
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