いすみ鉄道のキハ52・28(乗車編)
千葉県のいすみ鉄道では、かつてJR西日本の大糸線で使われていたキハ52を2011年4月から観光客向けに運転しており、私も運転開始当日に撮影に行きましたが、2013年3月からは同じくJR西日本のキハ28が加わり2両編成で土日に運用されています。
9月13日はこの2両編成となったいすみの旧国鉄形気動車を撮影すべく、出かけてきました。せっかくだから撮影だけでなく、もう一度昔のディーゼルカーに乗ってみたいと思い時刻表を見てみると、大原からの急行列車の送り込みで大多喜8:28発の快速大原行きがあります。送り込みだし、12分前には通常の普通列車もあるから空いた車内でゆったり乗るならこの列車がいいだろうと、早朝より車で大多喜駅に向かいました。
8時前に大多喜駅近くの市営駐車場に車を置いて大多喜駅へ。駅の側線にキハがいて、カラカラカラとDMH17エンジンのアイドリング音が聞こえてきます。
駅のホームへの入場は自由だったので早速撮影してみました。
このあと、上下列車が交換し発車したあと、入れ替えでホームに入線します。
いすみ鉄道の前身である国鉄木原線時代の勝浦運転区所属である「千カウ」の表示を再現しています。
「千カウ」の表示が見られたのは昭和50年ごろまでで、その後は木更津の車両基地に統合されたためそれ以降は「千キサ」となっていたそうです。
キハ28に取り付けられている2枚の銘板。上は所有者を表す「日本国有鉄道」。下は車両メーカーと製造年。今はなき帝国車輌で昭和39年製造。車齢50年を超えています。
ちなみに、日本国有鉄道の銘板は「千カウ」表示のように再現したものではなく、JR西日本が国鉄の民営化時に所有者の銘板をそのままにしておいたものです。
列車の乗車に当たっては一日フリー乗車券を購入しました。
駅の自動券売機でも販売していますが、窓口では列車の写真をデザインした券を販売しており、数種類の写真から選べるようになっています。
ホームに入線したキハ28。
折り返しの急行列車に備えて、「急行そと房」のヘッドマークがついてはいますが、貫通扉上の種別表示はしっかりと「快速」になっています。いすみ鉄道で快速という種別の列車は土日ダイヤのこの1本だけとなっています。
発車時刻が近づき車内へ。予想した通り車内はガラガラで、好みの席に座ることができました。まずはキハ28の方に乗ってみます。
走るレストランとして使用される車両のため、向かい合わせとなる4人掛けボックスシートの大原寄りの座席の上に大きなテーブルが固定されています。黒くて丸い穴の開いているものはドリンクホルダーでしょうか?
途中からはキハ52に移動しました。こちらは運賃表や掲示物など、大糸線で運用されたときのまま残されています。
その一方で、車内の中吊り広告は国鉄時代の特急「あずさ」増発を告知するものだったりします。
雰囲気を楽しめれば・・・ということで、時代考証とか細かいことをいうのはやめておきましょう・・・。
昔乗ったことのある懐かしい鉄道旅行をしばしの時間楽しんで、大原に到着後はホームの反対側にいた下り列車で大多喜までとんぼ返り。
列車の最後尾で乗ってきたキハ52を見送り、このあとは走行写真の撮影をしますが、続きは次回に。
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