« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

2016年3月29日 (火)

7000系ロマンスカーとE233系

小田急に乗り入れるE233系、多摩線内で撮影したあとは昼食をはさんで、今度は読売ランド前付近のS字カーブで撮影しました。こちらは列車本数も車両のバリエーションも多くて楽しめます。

東京メトロ16000系の急行唐木田行き。
D30_1359
2016年3月27日 14:18 読売ランド前~百合ヶ丘
今年に入ってから甲種輸送された16122F。

今回のダイヤ改正で設定された快速急行新松田行き。D30_1364
2016年3月27日 14:20

昔ながらのロマンスカーも健在です。
D30_1379
はこね31号 2016年3月27日 14:28
やっぱりロマンスカーといったらこの色ですね~。

そして、E233系の急行唐木田行き。
D30_1393
2016年3月27日 14:38
これからだんだん見慣れていくのかと思いますが、まだしばらくは見かけると二度見してしまいそうです・・・。

| | コメント (0)

2016年3月27日 (日)

小田急多摩線を行くJRE233系

2016年3月26日のダイヤ改正、一番の注目は北海道新幹線ですが、首都圏の通勤路線では東京メトロ千代田線と直通運転しているJR常磐緩行線と小田急線に変化が見られました。

従来、JRの車両は代々木上原まで、小田急の車両は綾瀬までの乗り入れで、JR~小田急間の直通列車は東京メトロの車両に限られていました。それが今回の改正から、JRの車両も小田急まで、またその逆も可能となったわけです。

ダイヤ改正翌日の今日、小田急線内を走行するJR常磐緩行線用E233系を撮影してきました。

撮影はまず多摩線の栗平駅付近から。
D30_1306
2016年3月27日 12:05 栗平~黒川
撮影者泣かせのLED表示ですが、何とか唐木田行きの表示は見えるように写ってくれました。

こちらは上りの急行我孫子行き。
D30_1323
2016年3月27日 12:13 黒川~栗平
「はまなす」廃止でJR線から姿を消した定期急行列車ですが、それと入れ替わるようにJRの、それも通勤型車両で急行表示を出している様子はとても新鮮に感じます。

場所を変えてもう1本。
D30_1335
2016年3月27日 12:34 栗平~五月台

D30_1339
マト6編成の01K運用、最初に撮影した列車の折り返しでした。

このあとはさらに場所を移動して小田原線内で撮影しますが、続きは次回に。

| | コメント (2)

2016年3月20日 (日)

スターウォーズジェット2種と嵐ジェット

3月6日、久しぶりに羽田空港の第1ターミナルで撮影してきました。

昼過ぎに展望デッキに到着。どんより曇り空で時折雨も降ってくる天気ですが、かまわず撮影開始です。最初にルフトの747-8がスポットに向かっているところを撮影していたら、都合よくANAのスターウォーズジェットが反対側からやってきました。
D30_0906
ルフトとSWのすれ違い。

これは幸先の良いスタートるんるん

続いて、JALのエコジェット。
D30_0988
エコジェットに関しては、以前の緑色のアーク塗装のほうがよかったな~。

嵐ジェットもやってきました。
D30_1040

スターウォーズのR2-D2も到着
D30_1071

ルフト747-8がいたスポットに、入れ替えるようにスポットイン。
D30_1078

さっきのエコジェットが出発します。
D30_1089
嵐の後ろを通っていきました。

嵐の隣にはワンワールド塗装のトリプルがいます。
D30_1126_01

これは後で気づいたんですが、ワンワールドと嵐、隣同士のスポットでレジ番が連番になってました。
D30_1126

さてさて、一通り撮影してきたので少し自分の苦手とする流し撮りの練習もしてみました。
D30_1120
シャッター速度は1/80。なかなかピタリとは止まりませんね~

D30_1147

嵐も果敢に攻めてみましたが・・・
D30_1151
こんなもんです。

夕方になると風もでてきて肌寒くなりました。嵐の離陸を見送ってから撮影終了です。

| | コメント (0)

2016年3月14日 (月)

東北本線お試し期間のグリーン車(2004年7月19日)

首都圏のJR中距離電車では、従来からの東海道・横須賀線に加えて東北線・高崎線・常磐線にも2階建てグリーン車が連結されています。東北高崎線系統では2004年から連結が開始されましたが、当時は組み込みの完了した編成から運用に就き、秋のダイヤ改正までは普通車としてグリーン券なしでグリーン車に乗れるという措置をとりました。この特例を利用して、宇都宮から上野までグリーン車に乗ってきた時の乗車記です。

以下は当時のままの文章です。運賃・料金や時刻など、現状とは異なる場合があります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2004年秋のダイヤ改正から、宇都宮線(東北本線)・高崎線の普通・快速列車にもグリーン車が連結されるようになる。そして、夏前からそのための車両が続々と完成しているが、7月1日よりその車両が営業運転を始め、ダイヤ改正まではグリーン券なしでグリーン車に乗れることになった。そこで、秋の本格営業を前に、宇都宮線のグリーン車に乗ってみた。

←宇都宮   上野→

クハE231 モハE231 モハE230 サハE231 サハE231 サロE231 サロE230 モハE231 モハE230 クハE230
8501 3501 1501 1124 1125 1042 1042 1542 3542 8042
(国府津車両センター所属)
赤色 の車両が乗車車両です

宇都宮14:09発→上野15:41着

 宇都宮線で運転を始めた2階建てグリーン車だが、現在は”お試し期間”として、多くの人に乗ってもらえるよう、連結列車は日によって変わる。事前に時刻表では知ることができず、グリーン車に乗れるのは運によるところも大きい。

 とはいうものの、宇都宮線の各駅には、グリーン車連結列車を知らせる案内があり当日の列車は知ることができる。この情報を元に、これからグリーン車を連結した宇都宮発上野行き、快速ラビット号に乗る。
1000001_img1_2
上野駅にあった「グリーン車連結情報」

 宇都宮駅には発車の20分ほど前からグリーン車乗車位置だけ列ができている。カメラを持った鉄道ファン以外にも中年女性のグループや、子供に教えられた親子連れ、制服を着た学生の姿も目立ち、一般にも浸透しているようだ。

 発車の10分ほど前になって上野からの普通電車が到着。車両は国府津車両センターに所属するK01編成。東海道線用の新車なのだが、一足先に宇都宮線でお披露目となった。昨日から営業運転を始めたばかりの新車なのだ。この折り返しが快速ラビットとなる。上野寄りの4・5号車に2階建てグリーン車が連結されており、湘南新宿ラインとして東海道・横須賀線に入線したときに揃う位置となっている。

1000009_img2
宇都宮駅で発車を待つグリーン車組み込み編成の列車

1000006_img1
普通車として利用できることの表示があります。

 車内清掃の係員がいるが、特に案内がないため到着してすぐに乗車した。自分で座席の向きを変えて席に座る。並んでいた人も全員座れ、まだ空席が十分にある。

 14時09分に宇都宮を発車。快速電車だが途中の小山までは各駅停車だ。車内はとても静かで後ろの座席に座った2人の女子高生が乗り心地のよさを話していた。座席は東海道線や横須賀線を走る2階建てグリーン車と変わらないが、テーブルとは別に、観光バスについているようなペットボトルや缶を置くドリンクホルダーが目新しい。

 途中駅で待っている人の様子はさまざま。グリーン車が来ることを知ってて乗車位置で待っている人がいれば、見慣れない車両が来て慌てて他の車両へ移る人など、やはりまだまだ知らない人も多い。車内放送では、4・5号車にグリーン車を連結しているが、今はグリーン券なしで乗れることを何度か放送していたので徐々に知られていくことだろう。

 小山から快速運転。乗客も増えてくるが、意外とグリーン車は満席にはならず6割くらいの乗車率だろうか。2人がけの座席に1人で座っていると、遠慮して座らず、車内を見には来るが通り過ぎてしまう人も多い。古河で先行の普通電車を追い抜く。その後も乗客が入れ替わりながら大宮に到着。大宮には既存の編成に組みこむためのグリーン車が留め置かれていた。

 大宮を出てすぐグリーン車組み込みの列車とすれ違った。もちろんあちらも大勢乗っており、少なくとも窓側は満席だ。そして、浦和・赤羽と停車し、終点の上野には15時41分に着いた。
 
 上野での折り返しは15時50分発の小金井行きだ。もちろんこちらも長い列ができていたが、全員乗ってしまえば席に余裕があり、1階席はまだ窓側も空席が多く残っていた。明日から夏の青春18きっぷが使えるし、乗車予定の列車がグリーン車組み込み編成ならぜひ乗ってみたい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

首都圏の路線では、今後中央快速線にも2階建てグリーン車を連結する計画があります。中央快速線は今までのグリーン車連結路線とは異なり、比較的近距離の通勤路線に導入されることになります。10両編成にプラス2両増結することになるようで、ホームの延伸や短時間での東京駅の折り返しなど、興味深いところが多いですが、運用が始まったらぜひこちらも乗ってみたいものです。

| | コメント (2)

2016年3月10日 (木)

原色EF64と新潟E653系団臨

最近毎週のように来ている新鶴見、2月28日も撮影してました。

午後から順光で撮影できる小倉陸橋付近のパイオニア前で、何を狙うというわけでもなく貨物列車を撮影していました。そしたら、徐々に撮影者が増えてきました。これは何か来るな・・・と思っていたら、これがきました。
D30_0842_01
8584レ 2016年2月28日 13:33 新鶴見~鶴見
原色のEF64 1019号機でした。

このあといつもの公園に移動し、伊豆方面からやってくる新潟車両センターのE653系を撮影します。

この列車、新鶴見では30分ほどの長時間停車となるためてっきり副本線に入るものと思っていたら・・・
D30_0862
2016年2月28日 15:07 新鶴見信号場
ご覧のとおり、本線上に停車しました。

しばらく停車したのち、15時半過ぎに発車。D30_0871
2016年2月28日 15:34 新鶴見信号場

D30_0873
この公園は小さい子どもたちも大勢遊びに来ていますが、見慣れない、珍しい列車ということもあってかE653系が通過する際には子どももパパママたちも、みんなで列車をお見送り。奥には消防車も見えますが、これは訓練で来ているもので消防隊員たちも列車を見送っていました。

| | コメント (2)

2016年3月 5日 (土)

新鶴見で2種の901号機を撮る

2月21日日曜日。新鶴見の公園で撮影です。日曜日ではありましたがそこそこ貨物列車はやってきてくれました。

11時過ぎ、到着したコンテナの貨物列車の先頭に立つEF210は試作機の901号機でした。
Dsc_0026_02
4095レ 2016年2月21日 11:03 新鶴見信号場
特に狙っていたわけではありませんでしたが、EF210の901号機はまだ撮影したことがなかったので儲けものでした。

それから40分後、今度はEH200の901号機がやってきました。
Dsc_0029
85レ 2016年2月21日 11:46 新鶴見信号場
こちらは以前に撮影したことがあったものの、またやってきてくれるとうれしいものです。

この日は短時間の撮影でしたが、立て続けに901号機を撮影できて得した気分になりました。

| | コメント (2)

2016年3月 3日 (木)

九州新幹線と鹿児島の旅2日目(2004年6月13日)

九州新幹線と鹿児島の旅、2日目は鹿児島市内と桜島をめぐりました。

以下は当時のままの文章です。運賃・料金や時刻など、現状とは異なる場合があります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日は一日市内観光だ。ホテルを出てまず市電に乗車。
Img_00461
車内では一日乗車券を買った。鹿児島といえば桜島。桟橋に近い電停で降り、フェリーに乗り錦江湾を横断する。錦江湾にはたまにイルカの群れが泳いでいることがあるそうだが、今日はその姿は見えない。

姿が見えないのはイルカだけではない。すぐ目の前にそびえたつ桜島も、もやの中に隠れているのだ。桜島に着いたら定期観光バスがすぐに出るという案内があった。去年の夏にレンタカーで一周したが、今回は料金も手ごろなバスで桜島を一周してみる。
Img_00481
バスの車体には噴煙を上げる桜島のイラストが・・・

Img_00501
山頂は薄雲がかかっていました

バスの乗客は他に3組いて、ガイドさんにどちらから来たのか聞かれた。みんな九州内から来たそうで、東京など遠方の客は私たちくらいだった。新幹線に乗って鹿児島に行くツアーなどが組まれているそうだ。
 バスはまず桜島で一番高いところから眺められる湯平展望所に行く。足元にある黒っぽい砂は火山灰だそうだ。去年来たときは気づかなかった。鹿児島の方言では灰のことを”へ”と言うなど、面白い話も聞けた。
Img_00471
湯之平展望所からの眺め

展望所から島の外周を半時計回りに一周。途中火山灰で埋まってしまった埋没鳥居は車窓から見学。さらにお土産屋にも立ち寄り、大正時代の大噴火の様子を当時の写真と新聞での説明を受けた。もちろんそのあとはお土産をどうぞということなのだが、早々と店内を後にして土産は買わなかった。
 このほか、「溶岩焼」の窯元では溶岩を使って焼いた焼物の展示即売をしており、こちらではいくつか売れていた。最後に、港に近い桜島ビジターセンターでは、噴火の様子のビデオや資料を見ることもできた。噴火当時の島民のパニックする様子が浮かんでくる。

バスはお昼過ぎに港に戻ってきた。そのままフェリーに乗り鹿児島へ戻る。引き続き市電に乗って次の場所へ。去年行かなかった「ふるさと維新館」に行ってみた。幕末から明治維新の激動の様子を西郷隆盛や木戸孝允など人形を使って再現したシアターなどがあって楽しめた。

 さらに、今も残る西南戦争での銃弾のあとが残る石垣を見た。石垣には無数の弾痕が当時の様子を静かに今に伝えている。さすがに弾は残ってはいないが、山などの土を掘り返すと今でも当時の銃弾が出てくるというからいかに激しい戦いだったかを知ることができる。
Img_00521
100年以上の時を経て今に伝える傷跡

 最後に、バスで城山へ行き桜島を眺める。激動の幕末も、西南戦争も、大正時代の大噴火も、この場所に立てば桜島を眺めることができたはずだ。
 日も西に傾き、そろそろ空港へ向かうことにする。駅から空港行きの高速バスに乗るとしばらく車窓から桜島が離れなかった。心なしか少し噴煙を上げているような気がする。空港のレストランでは、地元の黒豚を使用したとんかつで早めの夕食。お土産も買って飛行機に乗り、羽田に着いたのは夜遅く。そのままバスに乗り家に帰ってきた。

 初日はローカル線と最新の新幹線を、2日目は鹿児島の歴史に触れる充実した旅だった。特に桜島は昨年に続いて2回目の旅だったが新しい発見もあり、何度も訪れなければわからないことが多いのだと感じた旅でもあった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

| | コメント (2)

2016年3月 2日 (水)

九州新幹線と鹿児島の旅1日目(2004年6月12日)

2004年3月、フル規格としては長野新幹線以来の新しい路線名の新幹線「九州新幹線」が開業しました。この新しい新幹線の開業3か月後に、鹿児島観光を兼ねていち早く乗車してきました。

当時は新八代~鹿児島中央間の部分開業のため、空路で鹿児島入りし、肥薩線を乗りつぶし新八代から新幹線に乗る周回ルートで移動しました。

以下は当時のままの文章です。運賃・料金や時刻など、現状とは異なる場合があります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日本航空からまた新しい割引運賃がでた。「おともでマイル割引」で、10000マイルと同行者1名18000円で往復できるというのだ。往復18000円というのは安いし、マイルも普通なら15000マイルで往復するところ5000マイルも割引になるので、これを利用しない手はない。本当はまだ行ったことのない沖縄へ行って、モノレール乗車と観光をしてきたかったのだが、満席だったのでできたばかりの九州新幹線をメインに、鹿児島に行くことにした。

今回も横浜からリムジンバスで羽田空港へ行くが、横浜駅で今日使うJR乗車券と指定券、新幹線特急券を買っていたら時間がたってしまった。空港へのバスは10分間隔で出ているのですぐに乗ることができたが空港到着は出発時間の30分前を切っていた。
 出発の10分前までに乗ればよいことになっているが、搭乗前の保安検査に長蛇の列ができていた。テロを警戒して保安検査が強化されているのに加えて、朝は出発のピークなのだ。チェックインは済ませてあるのでおいていかれることはないだろうが、時間が気になる。出発の迫った便は優先的に検査を受けることができ、何とかそこを抜けることができた。
 出発はバスで搭乗口まで案内される。時間が迫っていたようで、席に着いたらまもなく出発となった。朝は慌しく朝食を食べるひまがなかったので、機内サービスのスープを2杯飲んだ。有料でもいいので、サンドイッチなどの軽食販売があればよいのだが・・・。
 定刻より少し遅れて鹿児島空港に到着。空港は駅から離れているので路線バスに乗り換え。日豊本線の国分駅へ行くバスが出るまで時間があるので空港の喫茶スタンドで軽く朝食。バスは20分ほどで国分駅に着いた。

 国分からは列車の旅。横浜駅では、国分から肥薩線・新八代・新幹線経由鹿児島中央行きの片道乗車券を買ってある。まずは一駅隣の隼人まで。次の列車は特急で、普通列車は1時間以上待つ。それを待っていては接続がよくないので、たった一駅3分だが特急に乗る。料金300円を払って乗る以上は短い時間でもしっかりと席に座る。
Img_00131
なぜかヘッドマークは真っ白だった。

 隼人からローカル線の肥薩線に乗り換え。たった1両のワンマンディーゼルカー。それでも車内は空席が目立つ。制服を着た学生など地元の利用者が多い。車窓に広がる水田では、今がシーズンなのか田植えをする農家の姿が多い。地域によっては5月の連休に田植えをするところもあり、気候によるものだろうか。途中の駅はすべて無人だが、古い木造の駅舎が残っている。
Img_00141_2
隼人から乗った肥薩線の普通列車吉松行き

 吉松には昼過ぎに到着。肥薩線と吉都線が接続する駅だが、列車の発着する時間以外は静まり返っている。待合室にはお座敷があり、靴を脱いでくつろげる。駅を出て左手には、昔、肥薩線を走っていたSLが保存されていた。Img_00181_2
吉松駅近くに保存されているSL C5552号

 吉松では次の列車まで約2時間ある。周辺にはいくつか温泉があるので、その中の吉松駅前温泉に行くことにした。が、お腹がすいたので先に昼食にする。街中を歩いていると、小さな女の子がすれ違うときに「こんにちは」とあいさつしてくれた。ちょっと遅れてこちらも「こんにちは」と返す。ただそれだけだがうれしい。駅から10分ほど歩いたところにあるAコープで弁当を買って、SLのそばにあった木製のイスとテーブルで食べた。

 食後、一息ついたところで温泉へ。吉松駅前温泉は文字通り駅前にあり、列車の発車ぎりぎりまでいても間に合うだろう。最近リニューアルオープンしたらしく、それを祝う花輪がいくつか並んでいた。入り口などはまだ整備途中らしく、隣接する商店で入浴料250円を払って入る。
 風呂には先客はなく、源泉かけ流しの浴槽を独り占め。設備もまだ新しく、湯船に出たり入ったりしてとても贅沢なひと時を過ごした。
Img_00191

さっぱりして駅に戻ると、次に乗る列車「しんぺい」はホームで待っていた。特急列車「はやとの風」も発車を待っており、一時の賑わいを見せていた。
Img_00211
左が「しんぺい」 右は「はやとの風」

 「しんぺい」は、吉松と人吉を結ぶ観光用の普通列車。この区間はもともと乗客が少ないところだが、スイッチバックやループ線、日本三大車窓など、列車の旅の魅力が凝縮されている。そして、2両編成のうち1両は木を使ってレトロ風に改造された指定席となっている。指定券は今朝の横浜駅で買ったが、4人用の向かい合わせ席を2人でゆったり使えた。
Img_00201
「しんぺい」は、前後で違う車両を使っている

吉松を発車してしばらくすると、吉松の街並みが右手に見下ろせる。エンジンをうならせながら山を登っているのだ。肥薩線では、戦後まもなく戦地から引き上げて来た人たちを乗せた列車が、坂を登れずにトンネル内に停車してしまい、乗っていた人が線路に降りていたが、ブレーキが緩んで列車が後退して多くの人をひいてしまうという悲しい事故があったそうだ。そのトンネルの出口には、その事故を悼む慰霊碑が建っており、徐行運転で見学することができた。
 次の真幸駅はスイッチバックの駅。急な上り坂をを一気に上ることができないため、駅に停まったあと、引き上げ線にバックしてから引き続き上るという特殊な線路配線の駅だ。横から見るとジグザグの形に上っていく。
Img_00222
真幸駅のホームにて。今回の旅行では唯一この駅だけが宮崎県にある駅です。

Img_00242
スイッチバックでホームの一段高いところを走っていく

次の矢岳駅には、SL D51 170号が展示されており、こちらの見学のために少し停車時間があった。矢岳駅の駅舎も、まるで時代に取り残されたかのような立派な木造の駅舎で、かつての様子をしのぶことができる。
Img_00271
矢岳駅のD51170

Img_00291
矢岳駅の立派な木造の駅舎

そして大畑駅。駅のずっと手前から、車窓の眼下遠くにレールが見えた。これから山を巻くようにループ線となって下っていくのだ。列車に乗っていてはよくわからないが、太陽の位置でそれを知ることができる。そして着いた大畑も、真幸と同様スイッチバックとなっている。かつては長大トンネルを掘る技術も未熟で、坂道発進が苦手なSL時代に考案された方式がスイッチバックであり、ループ線なのである。土木技術と車両性能の向上でこのような方式はどんどん改良され全国でも珍しい存在となった。この路線は、近代鉄道技術の生きた遺産と言えるのではないだろうか。
 こうして「しんぺい」は1時間かけて人吉に着いた。
Img_00301
画面中央に見える、茶色いところがこれから走る線路。時計回りに山を回ります。

Img_00311
大畑駅も木造のひなびた駅舎

人吉では「九州横断特急」に乗り換え。たいそうな名前の列車だが、編成はたった2両のミニ特急。熊本と大分を経由して、別府まで走る。地図を見れば、確かに横断してるといえなくもないが・・・。特急券を持っていなかったので窓口へ。新幹線の特急券があれば乗継割引になると思っていたが、九州新幹線は例外なのか、割引はなかった。
 先頭車両の一番前、進行方向右側に席を取る。ここは、デッキをはさむものの列車の前面展望が楽しめる特等席だ。
Img_00341
いくつか空席を残したまま発車。しかし、途中駅でまとまった乗車があり立客もでた。のどが渇いてきたが車内に自動販売機などはなさそう。降りるまで我慢かと思ったら、ぜんぜん期待していなかった車内販売がやってきた。発車直後に車内を巡回した女性車掌が、車内販売も担当しているのだった。おかげでポカリスエットでのどを潤しながら、球磨川の急流の車窓を楽しむことができた。その球磨川も、河口に近づき緩やかな大河の表情を見せたころはもうすぐ八代到着。そして、まもなく右側から新幹線の高架線が近づき、新八代に着いた。

Img_00351

在来線の新八代は、新幹線の乗り換え駅とは思えないほどの小ぢんまりとした駅だ。もっとも博多方面の接続特急「リレーつばめ」は直接新幹線ホームに乗り入れるから、こんなものかもしれない。新幹線乗り場の案内をたどっていくといったん改札を出て、外から入りなおす。暫定開業とはいえ、エレベーターはあるものの階段を上り下りしなくてはならずに不便だ。

 新幹線の駅は在来線と違って立派なつくりになっている。自動改札を通りホームに上がると在来線の「リレーつばめ」がいた。新幹線「つばめ」は発車したばかりでその姿は見えない。しばらく待っていると、鹿児島方面から白い車体が滑り込んできた。折り返しのため車内清掃が終わるまで外観を見て回る。
Img_00431

Img_00413
車体は「つばめ」のロゴマークが目立つ。

 清掃も終わり車内に入る。横に2人と3人が並ぶ座席が標準の新幹線の普通車だが、「つばめ」は4列でゆったりとしている。車内は木を多用した高級感ある内装だ。Img_00452

博多からの「リレーつばめ」の接続を受け、発車してしばらくすると航空機のパイロットのように、運転士が「つばめ」を紹介する放送があった。最高時速260キロは「のぞみ」の300キロには及ばないが、外の景色は一瞬にして過ぎ去る。トンネルが多いのも特徴で、これは長野新幹線や東北新幹線(盛岡~八戸)など、最近の新幹線に共通していることでもある。
 途中川内のみ停車し、終点の西鹿児島改め鹿児島中央に到着。昨年夏に来たときは工事中だったが、新幹線ができてきれいになった。まずは予約してあるホテルに直行。ホテルへは市電で。市電乗り場もきれいになっており、従来道路の中央にあった電停が、鹿児島中央駅側によって横断歩道を渡らずに電車に乗れるようになった。
 ホテルは天文館の近くにあるビジネスホテルで、チェックインしたあと夕食のために街にでた。ガイドブックを見ながらラーメン屋に行ったがおいしくなくてがっかり。それでもお腹はふくれたので、コンビニでお酒を買って部屋に戻る。

(つづく)

| | コメント (2)

2016年3月 1日 (火)

下りカシオペア

2月も中旬になるとだいぶ夕方の日も長くなってきて、17時近くでもなんとか撮影できるくらいに明るくなってきました。そこで、2月19日の撮影は下りのカシオペアを東大宮駅付近で撮影して締めることにしました。

撮影ポイントは東大宮駅から土呂駅に向かって歩いた踏切から。まずは先行してやってくる貨物列車から。
Dsc_0055
8571レ 2016年2月19日 16:30 土呂~東大宮
すでに太陽は低い位置にいますが、西日で空が明るいため車両が暗くなってしまっています。

17時前にやってきたカシオペア。
Dsc_0066
8009レ カシオペア 2016年2月19日 16:50 土呂~東大宮
北海道新幹線開業と引き換えに廃止が取りざたされていたカシオペアですが、青函トンネルを含む区間はJR貨物のEH800を借りて牽引させることで運行存続が決まりました。しばらくは一安心ですが、その状態もいつまで続くかわかりません。今後も機会のあるごとにカシオペアの撮影をしたいと思ってます。

| | コメント (2)

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »