西武鉄道のレストラン列車「52席の至福」
西武鉄道では昨年春から車内でコース料理を楽しめるレストラン列車「52席の至福」という列車を運行しています。近年はJR九州の「ななつ星」に代表されるような豪華なクルージングトレインがブームで、一度は乗ってみたい魅力的な列車ばかり。でも、乗るのに数十万円かかったりする上に抽選倍率が高く、乗るためのハードルが非常に高い列車です。
そんな中にあって、この「52席の至福」は決して気軽に利用できるものではありませんが、手を伸ばせが届くくらいの料金なので、一度乗ってみたいと思っていました。この列車も人気が高く、すぐに満席となってしまいますが11月4日の土曜日にキャンセルが出たようで、ちょっと早い結婚記念日のお祝いを兼ねて乗ってきました。
この列車は子ども料金の設定はなく、大人がゆったりと食事を楽しむような趣向の列車なので、今回は子どもは保育園に預けて、夫婦二人でのお出かけとなりました。
始発駅は西武新宿駅。乗車する際はレッドカーペットが敷かれて、テーブルに案内されます。
指定された車両は西武新宿発車時点で先頭車両となる1号車。
木材を多用した特徴的な天井が印象に残ります。
団体列車扱いなので、特に発車メロディーが鳴るわけでもなく静かに発車しました。早速ドリンクのオーダーを聞きにきたので、プレミアムモルツのマスターズドリームを注文。その後、発車して20分ぐらいで最初の料理が出ました。
“軽く燻製したサーモンと色鮮やかの野菜のテリーヌ”
こんな感じでいただいてます。
“軽く仕上げたポルチーニのポタージュスープ 秋のリゾットとともに”
スープを食べ終わったところでそろそろ所沢到着。乗り物好きとして注目したいポイントが、新宿線から池袋線への転線。
いくつものポイントを渡って池袋線下りへと転線しました。
所沢に着いたところで厨房を見てみました。
さすがに車内で直火は使えないようですが、IH調理器を使って車内で調理しています。
車内で売っていたオリジナルグッズ。
4号車は多目的スペースとなっていますが、運転室寄りのドアのある一画だけは種車のままあまり手を加えられていないようです。
所沢で数分停車し、進行方向を変えて発車しました。小手指の車両基地を通過する際には、社員総出で旗と手を振ってお見送りがありました。
なんか全社を挙げてもてなしてくれてるって感じがしますね。
武蔵藤沢を出て入間基地の近くを走っているころにメインの料理が出てきました。
“武州豚のローストとバラ肉のパネ 2色のソースとサツマイモのドフィノワ添え”
この肉がとろけるような柔らかさで美味しかったです。ところで、昨日航空祭で21万人が集まった入間基地を今日は車内で料理を食べながら眺めましたが、今日は祭りのあとといった感じで寂しいものですね・・・。
メインを食べ終わり、もうすぐ飯能に到着といったところでデザートの前の飲み物。
“よこぜのおいしい紅茶”手書きのメッセージカードが添えられています。
最後のデザートは飯能を出てから。
“林檎のコンポートとジュレ バニラアイスを添えて”
それぞれの料理の量はあまり多くはありませんが、ゆっくりと時間をかけて食べるのでそれほど足りないとは感じませんでした。食べ終わったころに芦ヶ久保駅に到着。
ここでは30分ほど停車するので駅前にある道の駅まで散策できます。
芦ヶ久保を出てから10分ほどで、終点の西武秩父に到着。降りるときも、レッドカーペットでお見送りとなりました。
今回はランチでの利用ですが、ディナーのコースもあったり、季節によって料理の内容が変わるのでまた利用してみたいですね。
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