251系使用のおはようライナーで、”エクストリーム出社”
3月のダイヤ改正で引退が決まり、注目を集めている「スーパービュー踊り子」用の251系。私も普通車の展望席を含め、何度か乗ったことがありますが、グリーン車は乗ったことがありませんでした。この機会に、スーパービュー踊り子のグリーン車で伊豆へ行くことを考えてみましたが、どうせグリーン車で伊豆に行くなら新型の「サフィール踊り子」の個室で家族旅行に行ってみたいと思い、この計画は見合わせ。代わりに、251系を使用する「おはようライナー新宿」のグリーン車に乗ってみることにしました。
「おはようライナー新宿」は快速列車の扱いなので、普通席はライナー券がいるものの、グリーン車は普通列車用グリーン券で乗ることができます。新宿までのグリーン料金は平日料金で51キロ以上1000円となりますが、普通席のライナー券は520円かかるため、実質480円でライナーのグリーン車に乗れることになります。
251系で運転されるおはようライナー新宿は小田原7時41分発の26号。これに乗るために、早朝5時起きで小田原に向かいます。南武線沿線に住んでいるので、登戸まで出て小田急で小田原へ。雨が降ってきて、車輪の空転する不自然なモーター音が聞こえたりしたものの定刻に小田原に到着。改札を出るともうすぐ7時。ちょうどオープンした小田急グループの「箱根そば」で朝食をとってからJRへ。
券売機でグリーン券を購入して上りホームに行くと先行の215系湘南ライナー8号が停車中。8号の発車後、下りホームには185系の回送がいました。
今日はデジタル一眼レフカメラは持ってこなかったので、スマートフォンでの撮影ですが、185系もしっかり記録しておきたいものですね。
さて、これから乗る26号は8号の発車後に同じホームに入線してくると思い込んでいましたが、誰も並んでいる人がいません。もしやと思って案内表示を見てみたら、下りホームからの発車でした。改めてグリーン車の乗り場に行ってみると、先に5人くらい並んでいますが私は展望席を狙っているわけではないので余裕で乗れそうです。やはり引退まで2か月ということで、通勤客に交じって乗り納めの鉄道ファンの姿が目立ちます。普通車は当日券はすでに完売とのこと。
ホームへの入線は発車の15分くらい前でしょうか。国府津方面から回送表示で入線し、幕回しを見せてくれたあと8分くらい前でドアオープン。
小雨の降る中、7時41分に発車。小田原発車時点ではグリーン車は余裕があります。バブル全盛期に登場した車両の特徴でもある2+1配置のグリーン席でゆったりとくつろげます。ただ、車内が少し肌寒いような・・・。
並走する東海道線の普通列車を追い越しながら貨物線を走行し、茅ケ崎と藤沢の停車で見た目9割以上の乗車率に。ただ、まだ少しの空席が見られます。引退間近の特需を考慮すると、普段はもう少し空いているんでしょうか。
藤沢を出ると次は渋谷。この間、通常の列車は通らない区間を走行しますが、ほとんどの区間はトンネル。横浜羽沢貨物駅の先は、昨年11月に開通した相鉄直通列車の経路として注目を集めた区間になります。
新鶴見では、これも3月の改正で廃止される石炭列車の返空列車がいました。
このあたり朝のラッシュ時ということもあり、列車密度が非常に濃く、すれ違う列車が多いのはもちろんですが、武蔵小杉の手前では成田エクスプレスと並走しました。線路はこの先で合流するので、どちらかが譲らなくてはなりません。どちらも特急車両を使用していますが、列車の格としては特急である成田エクスプレスのほうが上なので、あちらを先に通すのかと思いきや、待たせてこちらが先行します。多少ダイヤが乱れているようで、通常ではもっとスムーズに合流するのでしょう。
西大井を通過後、湘南新宿ラインの経路で山手貨物線に入り、E235系で統一された山手線を横目にラストスパート。渋谷に止まって終点の新宿へ。到着前に2号車の暖房の効きが悪かったとのお詫びの放送がありました。やはり肌寒いのはエアコンの調子が悪かったからなんですね。一般家庭のエアコンなら、フィルターを清掃すると直ったりすることもありますが、鉄道車両の場合はどうなんでしょうか?
ともあれ、引退直前の駆け込み的ではありますが251系のグリーン車に乗ることができました。そうそう、記事のタイトルはエクストリーム出社とありますが、実はこの列車に乗っていたのでは出勤時間に間に合わないので、平日休みを使っての体験乗車でした。1時間早ければ出勤時間にも間に合いますが、そうするとさらに早起きしなくてはならず、眠くてグリーン車でくつろぐ時間もなさそうですね・・・。
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