平日休みを利用して、今年1月にオープンした京急ミュージアムに行ってきました。
オープン直後は混雑が予想されるために事前予約制に、その後もコロナウイルスにより予約制が続いていましたが、9月から先着順となり早く並んで整理券を入手できれば誰でも見学できるようになっています。1日3回の入れ替え制で、今回は昼過ぎの12時30分からの2回目に行きました。
京急ミュージアムは京急グループ本社の1階にあり、最寄り駅はみなとみらい線の新高島駅ですが、横浜駅から徒歩でも10分ほどで行けます。ミュージアムの展示室はガラス張りで外からも見ることができます。
こんな京急電車のオブジェも。
整理券の配布は12時15分から。配布場所にあるイスは800形から転用した座席だそうです。
1回あたりの定員は50人(未就学児含む)で、配布場所の2階エントランスに15分くらい前に着いたら定年退職した元京急運転士の方が軽妙な喋りで説明しているところでした。すでに20人くらい先客がいるもののまだ余裕で入れそうですが、配布時間の頃には定員に達したようです。
見学中には2種類の有料体験メニューが用意されています。一つは新1000形の実物運転台によるシミュレーター。もう一つはプラレールの車両に好きなデザインができる「マイ車両工場」。どちらも希望者による抽選で、希望者は抽選券を箱に入れます。もちろん、私はシミュレーターの抽選に参加。そして、入場時刻直前に抽選が行われます。この日は子ども連れの参加者が多く、プラレールのほうは倍率が高いようでしたが、シミュレーターはあまり希望者が多くなかったようで、私も見事当選となりました。
これがシミュレーションの当選券。
抽選発表後にいよいよ入場です。エレベーターで展示エリアの1階に下りるとまず目に飛び込んでくるのが、このミュージアムの目玉でもある230形デハ236号の実物車両。
かつての京急の駅をイメージしたホームから車内に入ってみます。
レトロな中づり広告やドア上の路線図などで現役当時の様子を再現しています。
ホームと反対側のドアは外側に設置された車掌スイッチでドア開閉体験ができます。このほか、来場者の操作はできませんが公式ホームページの動画によるとパンタグラフの昇降もできるようです。
展示室中央には京急沿線をイメージしたHOゲージの鉄道模型があります。品川や京急蒲田、上大岡など、各駅の特徴をよく捉えられています。
八ツ山橋をイエローハッピートレインが通過しています。下を走る山手線はE231系。並んで走る都営バスも。この先の品川駅には285系サンライズエクスプレスも停車していました。
京急と言えば羽田空港アクセス。2層式の京急蒲田と合わせて、限られたスペースで上手に再現されています。
さて、新1000形のシミュレーション当選者は見学時間中に好きなタイミングで参加できます。他の当選者の体験が終わった段階で挑戦してみました。
難易度に合わせて4つのコースが用意されています。入門コースは子ども向け、上級コースは元運転士の方でも難しいと思うレベルだそうで、今回は初めてなので初級コースを選択。運転区間も選ぶことができます。今回は京急長沢から三崎口までの区間にしました。
基本的な運転操作はわかるので、あとはいかに停止目標にきれいに停めるかでしょう。1駅目はホームの途中で再加速、2駅目はある程度うまく減速できましたが数メートル手前で込め直し(停車直前で緩めたブレーキをもう一度かける→衝動があるので好ましくない)。まあ素人だからこんなものです・・・。
中級コースになると、運転できる距離が長くなるそうなので、次は中級に挑戦してみたいですね。
ミュージアムにはバスのコーナーもあります。カットモデルでは、運転席に座ってドアのスイッチや車内放送ボタンを操作することができます(ただし実際に動くドアはなく、動作音が流れるのみ)。
お子さま向けには、降車ボタン押し放題!
一通りの見学を終えて1時間ちょっとで退館しました。関東の大手私鉄で博物館を持っている東武の東武博物館や東急の電車とバスの博物館、京王の京王レールランドと比べると規模が小さいですが、(コロナ禍が終われば)気軽に来れて無料で遊べる人気スポットになるのではないでしょうか。
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