小田急ロマンスカーミュージアム見学
2021年4月に海老名駅隣接地にオープンした小田急電鉄の「ロマンスカーミュージアム」、オープン1か月後の5月の平日に見学してきました。
せっかくロマンスカーミュージアムに行くのだから、新宿からロマンスカーに乗って行ってみました。新宿12時10分発のはこね17号です。コロナ禍による輸送力削減なのか、30000形EXE6両編成の列車です。
さて、ロマンスカーと言えば展望席ですが、このEXEには展望席はありません。ただ、非貫通先頭車の一番前の席からは運転席越しに前面展望を楽しむことができるので、この席を予約しておきました。VSEやGSEの展望席は平日といえどもほぼ満席ですが、EXEの最前列は余裕でとれました。
海老名駅のコンコースにはロマンスカーミュージアムのオープンを周知するディスプレイが目立ちます。
ミュージアムは海老名駅の改札を出て左側すぐにあります。予約時間に合わせて行くとまず手の消毒と体温測定。そのあと入場チケット購入となります。
入館して順路に沿って進むと最初に見えてくるのは小田急電鉄の前身、小田原急行鉄道創業時に使われていたモハ1形電車。
昭和初期の車両で、サボは右書きとなっています。
「稲田登戸」は現在の向ヶ丘遊園駅で、昭和30年に現在の駅名に改称されています。
さらに進んでいくと、いよいよロマンスカーの展示エリアです。
昭和を代表するロマンスカー3車種の並びは圧巻です。
一部車両は車内も見学できます。
こちらは3000形SE車。
3000形は、更新後に短編成化された”SSE”も展示されています。
私にとっては、こちらのほうが馴染みがありますね。
こちらは、平成のロマンスカー。とはいえ、この10000形は昭和末期の1987年の登場でしたが・・・。
10000形は、ロマンスカーの特徴ともいえる連接台車もよく見えるように展示されておりとても興味深いです。
そしてミュージアムの展示車両では一番新しい20000形。
2階建て車両を2両組み込んだ、今までにないロマンスカーでした。写真では見えにくいですが、2階建て車両も1両だけ展示されています。
鉄道系博物館といえばやはり運転シミュレーター。ロマンスカーミュージアムでも、ロマンスカーのシミュレーターが用意されています。ぜひとも2階運転席からの景色で運転体験をしてみたいものですが、こちらは入場時間ごとの抽選となっており、残念ながら落選となってしまいました。
館内はこのほか小田急沿線を模型で再現した「ジオラマパーク」と、ミュージアムショップやカフェがあり小さい子ども連れでにぎわっていました。
オープン間もなくの訪問でしたが、平日で入場制限もあり、ゆったりと見学できました。小田急の企業博物館という点ではやや物足りない気もしますが、「ロマンスカーミュージアム」という名前だから当然といえばそうなのかもしれません。他の大手私鉄の博物館と比べると、創業からの歴史資料が少なく感じました。
実物車両も充実していて親子で楽しめる博物館です。今後運営していくうえで、展示内容がより充実していくことを期待したいと思います。
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