カテゴリー「国鉄」の記事

2013年1月29日 (火)

山手線の103系

山手線では、ウグイス色103系電車運転開始50周年を記念して「みどりの山手線ラッピングトレイン」を1年にわたって運転しており、当ブログでも紹介してきました。

ではその山手線103系の写真はないかなと探してみると、これがほとんどないんですね。首都圏で103系を運用していた路線のうち、山手線は205系の集中投入により早い段階で置き換えが進み、国鉄がJRになって1年後、まだ昭和の時代の1988年6月に最後の編成が引退しています。

それに、私は当時小学生で、今のデジタルカメラと違いフィルムを大切に使っていた時代において、珍しくもない日常の通勤電車を撮影しようという考えなどありませんでした。

そんな山手線103系ですが、わずかに撮影していた写真がこれ。
Img_0002
山手線103系 1987年3月30日 田町駅
「さようなら日本国有鉄道」のヘッドマークをつけた103系です。この2日後にはJRが発足し、先頭のクハ103には「JRマーク」をつけて運転されるわけですが、1年3ヶ月後には撤退することを考えると、JRマークをつけた山手線103系というのは、今思えばレアだったと言えるかもしれません。

さて、山手線から103系が撤退してからさらに2年後、「テックトレイン」というイベント列車で103系が帰ってきました。
Img_0003
103系「テックトレイン」 1990年10月27日 新宿駅

Img_0001
103系「テックトレイン」 1990年10月27日 有楽町駅
当然ながら山手線には103系の配置がなかったため、埼京線と京浜東北線の車両を使っていたそうです。

このときは最新型だった205系も追われる身となり、山手線での103系はすでに2世代前の車両となってしまいました。よく「明治は遠くなりにけり」という俳句をもじって「昭和は遠くなりにけり」という表現を目にすることがありますが、まさに103系の走っていた時代は遠くなりつつあるようです。

| | コメント (0)

2011年1月 6日 (木)

大井川鉄道の旧型客車

  2010年12月3日、富士山静岡空港で撮影した続きです。

富士山静岡空港は東海道線の金谷駅から直線距離で約6キロの場所にあります。金谷駅と言えば、SLの定期運行をしている大井川鉄道の始発駅。せっかく来たのだから、少しでもSL列車に乗ってみたいと思い、ダイヤを調べておきました。

駐車場のある新金谷駅に車を置いて、普通列車で家山駅まで行き、そこで上りのSL列車を待ちうけます。家山までの電車は元近鉄特急の16000系。茶畑と大井川の流れる景色の中をゆっくりと移動し家山駅へ。SLの待ち時間を利用して駅周辺を散策しようとしたら急に大雨が降りだし、しかたなく駅の待合室で待つことにしました。

人気のない待合室でしたが、やがて観光バスが到着し、団体客がやってきました。どうやら私たちと同じように一部区間でSL列車に乗るコースになっているようです。

もうすぐSLの時間なので、団体客と一緒にカメラを準備して待ちますが、機関車は逆向きの運転だし雨が降ってるしで1枚も撮らずに終わりました。それよりも、機関車の後ろに連なる旧型客車の方に関心がいきます。

団体客はいるものの、客車は7両編成で平日のため、空席には余裕があります。車両によって混雑具合にばらつきがあり、全席指定の列車ではあるものの、「空いてる席に自由に座っていい」とのことだったので、空いてる車両に乗りました。

Dsc_2878
車内は私たちを含めわずかに4人。旧型客車のSL列車でこの空席は毎日運転の大井川鉄道ならではです。ともあれ、十数年前まで当たり前だった旧型客車の旅をつかの間楽しめました。

30分ほどの乗車時間でしたが、もうめったに乗ることのできない旧型客車で、しかも極め付けに空いている車内なのでいろいろと写真を撮りました。Dsc_2882
年季の入った窓を開閉するための金具。長く使われて色が変わっています。

Dsc_2886
青いシートモケットが懐かしい座席。昔の国鉄の電車は通勤形も特急形もこの色でしたね。頭上の網棚は文字通りのもの。

Dsc_2891
デッキの丸型ライト。蛍光灯にかわっていますが、この形は昔からのもの。

雨が上がったので、窓を開けて機関車を撮影してみました。
Dsc_2889

カメラを持って車内を撮影しているうちに、もう新金谷に到着です。短い時間でしたが、過去にタイムスリップしたかのような旧型客車の旅を楽しめました。JRで運転される短時間で売り切れてしまうようなイベント列車では絶対に味わえない体験でした。

| | コメント (6)

2010年12月14日 (火)

梅小路蒸気機関車館

11月21日、京都旅行2日目はとてもいい天気です。ホテルをチェックアウトして最初に向かったのは梅小路蒸気機関車館です。ここに来るのは2回目ですが、リニューアルされており旧二条駅の駅舎が展示館になっています。

Dscf0610

この日は「関西文化の日」とかで、入館無料となっていました。そのためか大勢の家族連れでにぎわっています。一通り展示を見てから実車の展示場へ。

C61牽引の「スチーム号」が運転されているので、短いSL列車を楽しんでみます。
Dscf0613
久々に蒸気機関車の汽笛を聞けました。近いうちに磐越西線のC57でも乗りに行きたいものです。

Dscf0622
こちらは静態保存のC61 1号機。旧型客車を連結した状態での展示でした。

Dscf0625
D52 468とC59 164。

Dscf0633
8630とD51 200。D51は動態保存機で、以前に来た時はスチーム号の牽引をしていました。

扇状庫内にあった鉄道模型の展示。「トワイライトエクスプレス」や281系「はるか」が置いてあるのはわかるのですが、通勤電車はJR西日本の最新鋭321系ではなく、なぜかJR東日本の京浜東北線用E233系。ちなみに梅小路蒸気機関車館はJR西日本の運営です。Dscf0635

午前中いっぱいはここで展示を見学して、午後は京阪電車で大阪へと向かいます。

| | コメント (2)

2010年7月13日 (火)

旧美幸線をトロッコで走る

深名線沿線から、日本海側にでてこの日は稚内泊まり。夕食はタコしゃぶに舌鼓を打ち、温泉でゆったり。

翌日は日本の最北端、宗谷岬から南下していると、不意に蒸気機関車と戦闘機が保存されているのが見え、思わず車を止めました。

Dscf0434
機体に記された番号は46-8568。かつて航空自衛隊で使用されていたF-104です。

その向かいには、9600形蒸気機関車がF-104と対面する形で保存されています。Dscf0435

9600形49648号機。

Dscf0440

さて、ここからが本日の本題に入ります。

宗谷本線の美深駅から分岐して仁宇布駅まで開通していた旧国鉄美幸線は、日本一の赤字路線として知られており、国鉄末期の1985年に廃止されました。現在では、廃止された路線の一部を使ってエンジン付きのトロッコで走ることができます。

NPO法人「トロッコ王国」が運営し、仁宇布駅跡と美深寄りの高広の滝付近までの片道約5キロを40分ほどで往復します。単線で途中での行き違いができなく、最初の車列が出発したらそれが戻ってくるまで次の車列が出発できず、また年々人気が出て休日には2~3時間待ちになることもあるそうですが、今日は月曜日なので、昼過ぎに行ってもすいていました。

Dscf0467

すいているというか、他の利用者は1名だけ。私たちが着いて乗車の手続きを済ませるとすぐにトロッコへと案内されました。

Dscf0465

トロッコというよりは、保線用の簡易モーターカーのような車両です。運転操作は簡単で、右手のレバーがアクセル、ブレーキは足で踏みこみます。

出発すると白樺の林立する中を走り、途中では数か所川を横断するポイントもあります。風を切って走るトロッコはとても気分爽快!有名なテーマパークのアトラクションにも引けを取らないトロッコです。

Dscf0452

Dscf0455

Dscf0456

終点に着いたら、この後来た道を引き返します。数年前に来た時は、係りの人が1台ずつターンテーブルで向きを変えていましたが、現在では終点がループ線になっていて、そこを通過して向きを変えます。

Dscf0464

通常の1067mm軌間ではありえないカーブをゆっくりと通過します。

後続の車両がループ線に入るのを待って係りの人がポイントを操作し、仁宇布駅へと戻ります。

北海道の自然を肌で感じることのできる、とても楽しいトロッコでした。道北をドライブする機会があるなら、多少遠回りになっても寄り道したいくらいおすすめです。

ところで、仁宇布駅にはなぜか581系寝台電車が1両だけぽつんと置かれています。

Dscf0468

車両番号は、サハネ581‐19。国鉄がJRになる直前に北海道に転属となった車両です。改造して使う予定があったそうですが、結局そのまま廃車になり、ここにやってきたということですね。

Dscf0469

寝台設備を活かして簡易宿泊施設とする予定だったんでしょうか?外から見る限りではあまりいい状態とはいえず、保存というよりは放置されているような感じでした。

| | コメント (0)

2010年5月23日 (日)

JRおおみや鉄道ふれあいフェア

初夏を思わせる暑い晴れの5月22日土曜日。毎年恒例のおおみや鉄道フェア、数年ぶりに行ってみました。

今年の目玉はJR東日本と貨物のEF510共演でしょうか。特に貨物のEF510は富山を拠点に日本海縦貫線での運用で、通常関東地方では見ることができないため楽しみにしていました。他にEF65 535とEF80が展示されています。

朝は9時から私の住む社宅の一斉清掃日のため、それが終わった後に出発しました。会場には12時ごろに到着。さっそく機関車展示場へと向かいます。機関車は通電状態ではないようでしたが、全機ともパンタグラフを上げての展示です。
D300_013
会場内で一番撮影しやすい位置にとめられていたEF65 535。ヘッドマークは、2年前の引退時につけられていた惜別のマークが付いていました。私も鉄道趣味を再開して間もなく撮影していたのでよく印象に残っています。

D300_033
逆エンドは東海道ブルートレインのヘッドマークを時間で区切って交換していました。

D300_016
隣に並んでいるのはEF80 36。新たに再塗装されきれいな状態で展示されていました。EF80はJR発足時にはすでに全車廃車で形式消滅しており、私は現役時代に撮影することはありませんでしたが、こうして昔の様子を知ることができるのはうれしいことです。ただ、規制のロープが近すぎてEF65のような形式写真が撮影できないのは残念でした。

D300_014
「カシオペア」のヘッドマークを付けたEF510-501。

D300_025
逆エンドは「北斗星」でした。もうすっかり見慣れたEF510-500ですが、北斗星のヘッドマークを付けた姿は初めて見ました。なかなか似合っていると思いますがいかがでしょうか・・・。

D300_019
D300_027
そして、今回お目当てのJR貨物EF510。東日本の青と貨物の赤がとても対照的です。

D300_022
本線を走るEF65PFの貨物と並べて。

D300_023
赤いEF510が関東地方にきた証に、こちらはE231系との並び。

D300_024
もうひとつ、会場で試乗用のE259系と。

D300_030
少し離れた所から、今回展示された機関車4両を一緒に写すことができました。

機関車展示を撮影した後は工場の中も見てみました。D300_035
普段は見られない、EH500の連結面。こういう風になっていたんですね。

D300_036
JRF更新色のEF64 1007は「あけぼの」ヘッドマークつき。

D300_038
機関車のナンバープレートは入札制で、最低価格は10万円から。右下のEF15 34なんていいお値段が付きそうです。

D300_039
架線のないところには「さいたま新都心」のヘッドマークをつけたEF65 1063。

展示会場から少し離れた奥まった所には廃車になった301系が置かれていました。
D300_040
行先表示は「快速 高田馬場」のレアな表示で。ブルーの帯がかなり色あせていました。

一通り会場を見て回り、13時過ぎには会場をあとにしました。

| | コメント (3)

2009年8月12日 (水)

"東京電環"ゆきの切符

「東京電環」とは聞きなれない言葉かと思いますが、これを今の言葉に置き換えると、「東京山手線内」ということになります。

東京電環は、”東京電車環状線”の略で、1972年に東京山手線内という名称に変更されました。私のコレクションの中に、この東京電環の文字が入った切符が2枚あります。

まずは昭和40年4月28日発行、相模湖から東京電環ゆきの乗車券。Img_0001_2

もう一枚は、昭和40年3月26日発行の富士吉田から東京電環ゆきの連絡乗車券。
Img_0002
「東京電環内下車前途無効」の表示は裏面にあります。

現在乗車券で東京山手線内が適用されるのは東京駅からの距離が101~200キロの区間のみ。201キロ以上は「東京都区内」ゆきとなりますが、この当時は51~100キロが東京電環ゆき、101キロ以上が東京都区内ゆきとなっていたため、東京駅からの営業キロが53.1キロである相模湖駅では、東京電環ゆきとなるわけです。

にほんブログ村 鉄道ブログへにほんブログ村 写真ブログ 乗り物写真へ

| | コメント (2)

2009年8月 7日 (金)

45年前のきっぷ

ブログを運営しているものとしては、毎回定期的に、できれば毎日更新を心掛けたいものですが、いつも新しいネタを用意できるものでもありません。

私は土日祝日に休みの仕事をしており、1日の休みで1週間分のブログネタを時もありますが、毎回そのような乗り物趣味の活動をしているわけでもありません。そうなるとこのブログのネタも途切れ気味になってしまい、更新が滞ることもしばしば。

そこで、新たに「コレクション」というカテゴリーを作ってみました。以前はよくきっぷを集めており、記念切符や硬券を集めていました。現在は、硬券の廃止により切符の収集はやめましたが、保管しているアルバムからコレクションの一部をご覧頂ければと思います。

で、今日の切符は昭和39年11月23日、逗子から横浜・桜木町ゆきの片道乗車券です。
Img_00031_2
もちろん自分で買ったものではありません。なぜか家にあったものを、私が譲り受けたものです。昭和39年というと東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催された年です。今やICカードの普及で切符を買わずに電車に乗れる時代になりましたが、この頃は短距離の切符でも窓口で買わなければならなかったんですね。

さて、この切符で気になるのは、「通用発売日共2日」とあること。現在の逗子~横浜間なら東京近郊区間で当日のみ有効となるところです。さらには、「下車前途無効」の文字がなく、途中下車もできたようです。この当時は制度が違っていたようですね。

にほんブログ村 鉄道ブログへにほんブログ村 写真ブログ 乗り物写真へ

| | コメント (0)

2008年12月 6日 (土)

東神奈川駅に残る国鉄時代

横浜線撮影をしていた東神奈川駅。ここで、懐かしいこんなものを見つけました。
Dsc_0404
かつてどこの駅でも見られた、国鉄標準様式の縦書き駅名板です。首都圏ではラインカラーにふち取りされていました。JRになってからも、しばらくは残っていましたが、今ではあまり見かけなくなりました。それが、東神奈川駅には残っています。最新型のE233系と一緒に写してみました。

この駅名板、よく見ると右下のほう、後付の機器を固定する金具のために少しへこんでいます。おそらく、この機器で固定されてしまっているため、取り外しが困難になり現在まで残っているのだと推測してみましたが・・・。

にほんブログ村 写真ブログ 乗り物写真へにほんブログ村 鉄道ブログへ

| | コメント (2)

2008年3月26日 (水)

混色の京浜東北線

部屋を整理していたら、昔撮影した懐かしい写真がたくさんでてきました。その中には、今はもう撮影できない過去のものとなった列車や車両もたくさんあります。そこで、そのような写真を少しずつこちらで紹介していきます。

ただ、“懐かしい”という概念は世代や人によってそれぞれ、ネット上には私が生まれる前の写真を紹介している人もたくさんいます。私が鉄道写真を撮り始めたのは国鉄がJRになろうかという頃。そこで、そんな方々へ敬意を表して、こちらでは「ちょっと懐かしい」というカテゴリーをつけてみました。

1986年の夏、地元大井町駅南側にある歩道橋で東海道線や京浜東北線の写真撮影をしましたが、当時の写真はどこかにいってしまい、あったとしても所詮は小学生、ブレていたり、ぼけていたり、小さく写っていたりと、とても鑑賞に耐えるものではありません。そのなかで1枚だけ、ちゃんとアルバムに残しているまともに写った写真がありました。それがこれ。
103
1986年夏 大井町駅付近にて撮影

京浜東北線の南行電車ですが、一部にオレンジ色の車両があります。当時は車両の異動などで、このような混色編成が見られました。ここで撮影した写真は、なぜかこれだけが残っています。子供心に珍しいと思ったからでしょうか・・・。屋根上にはグロベンが並ぶ、冷房のない車両が珍しくない時代でした。

時は下って10年後の1996年、再びこの場所から撮影をしました。狙いは、横浜線経由で中央線へ向かう特急「はまかいじ」の回送列車です。
185
1996年4月27日 大井町駅付近で撮影

この列車は田町電車区の185系を使用していますが、始発駅横浜への回送は、京浜東北線を経由していました。普段通勤電車しかこない京浜東北線に、回送とはいえ特急形電車が来るのですから、あえて京浜東北線区間で撮影をしたわけです。この日は運転開始初日なので、特別な装飾がありました。

今日紹介した2枚の写真、いずれも車両の引退や運転区間の変更などで今となっては見ることができなくなってしまいました。今後も、このような“そんなに昔じゃないけど、今は見ることができない”という写真を紹介していきたいと思います。

| | コメント (2)