カテゴリー「海外旅行」の記事

2011年2月24日 (木)

クイーンズタウンへ向かう~NZ旅行記(11)

ニュースでも報道されている通り、ニュージーランドでは南島最大の都市、クライストチャーチで大地震が発生し多数の死傷者・行方不明者が出ています。日本人留学生も大勢被害にあっているということで日本国内でも大きなニュースになっています。

私も昨年の2月にニュージーランドを旅行し、クライストチャーチには3泊滞在しました。とても居心地のいい街でいい印象だっただけに今回の地震は遠い外国のこととは思えません。まずは行方不明者の一刻も早い救出と、クライストチャーチの街が復旧し落ち着きを取り戻せるよう願います。

さて、昨年のニュージーランド旅行については超スローペースで旅日記を書いていますが、ここ最近は滞り気味…。これを機会に本日は続きをご紹介します。なお、初めからご覧になりたい方は2010年2月20日の記事からどうぞ。

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プロペラ機での氷河遊覧飛行を終えてバスに戻り、それからしばらくして昼食場所のマウントクック国立公園のホテルに到着。外のきれいな景色を見ながらのランチバイキング。昼食のホテルには他のツアーの日本人観光客も大勢います。中には修学旅行らしい高校生の姿も。“15年くらい前の都立高校のオレの時は京都と神戸だったぞ”なんて今の高校生をうらやましくおもいながらも食事を楽しみ、食後は少しだけ外を歩いてみました。

午後は再びバスの旅。一路クイーンズタウンへ向かいます。お腹もいっぱいになって少し眠くなるころですが、次はいつこられるかわからないところなのでしっかり起きて景色を見ています。

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バスはクイーンズタウンの手前、クロムウェルという小さい町に来ました。道路沿いにあるドライブインで休憩です。

ここはフルーツの産地だそうで、たくさんの種類・数のフルーツが売られています。甘い匂いに誘われてお土産に買っていきたいところですが、果物の日本への持ち込みができないものがあるので、見るだけにしておきます。
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続けてバスはバンジージャンプ発祥の「カワラウ橋」の近くを通過します。昔、アメリカ横断ウルトラクイズのチェックポイントとして、ここでクイズをやっていたのを覚えています。
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バスの車内からほんの少し見ただけでしたが、時間があれば飛ぶところも見てみたかったです。でも、自分で飛ぶのは遠慮しておきます…。

長いバスの旅もようやく終点のクイーンズタウンにつきました。19時前にはホテルにチェックイン。ホテルの部屋は、手違いだか何だかで本来よりもグレードの高い部屋になりました。
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部屋からは共用のテラスに出ることができ、ワカティブ湖を望めます。ちなみにこれを撮影したのは19時30分。夜はまだこれから。

このあと夕食に出かけます。ツアーガイドが車で迎えに来てくれて、ロープウェイに乗って展望台へ。
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20時ごろにはようやく夕日となり、対岸の山肌を赤く染めました。今日の夕食はここの展望レストランでディナーバイキングです。残念ながら食べるのに夢中で食事の写真は撮るのを忘れてしまいました。

ホテルに戻って、夜、テラスで外を見てみると無数の星が輝いていました。せっかくデジタル一眼レフと小型の三脚を持ってきているので、バルブで天体撮影をしてみました。
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鉄道や航空機の写真は何度も撮っていても、天体撮影は今までやったことがないのですが、適当にやってみたらそれらしい写真が撮れました。露光時間は25分くらいでした。

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2010年6月26日 (土)

マウントクックへ~NZ旅行記(10)

2月16日

今日は3泊滞在したクライストチャーチを離れ、バスでクイーンズタウンへと向かいます。フロントでチェックアウトを済ませるとツアーガイドさんが待っていました。しばらくすると今日利用する大型バスが到着。Dsc_0368
今日は一日このバスで移動します。
バスは現地のツアー会社が運行するもので、日本人以外の他のツアーと混乗となっています。バス車内での案内もバスのツアー会社のガイドさんが話してくれます。このガイドさんも日本人で、英語でのガイドは運転手がハンドルを握りながら車内放送で、日本語でのガイドは日本人ガイドが日本人乗客に配られたヘッドフォンを通じて聞くことができます。

クライストチャーチ市内のホテルを回って乗客を拾った後、バスは昨日行った空軍博物館の近くを通って郊外へと向かいます。

ニュージーランドはあまり交通量が多くないようで、2車線の国道でも橋は1車線分しかないところが多くあります。Dsc_0372
そういったところにある“GIVE WAY”の道路標識。ここでは、対向車が優先となっています。

途中ジェラルディンという小さな町で休憩があり、11時ごろにテカポ湖に到着です。Dsc_0389
氷河の影響で明るい青緑の湖面がとてもきれいな湖です。

湖畔には石造りの「善き羊飼いの教会」があり、多くの観光客が来ていました。Dsc_0399

特に行事などがなければ、教会の中に入ることもできます。Dsc_0393
窓から見る外の景色がとてもきれいで、ここで結婚式を挙げる日本人カップルもいるそうです。

バスはこの後、昼食休憩地のマウントクックへ向かいますが、私たちはオプションで小型プロペラ機による遊覧飛行を楽しみます。普段の旅行ならこんな贅沢はしませんが、今回は新婚旅行という特別な旅行なので奮発しました。私たちの他もうひと組の夫婦とともに航空会社の送迎車に乗ってテカポ湖に近い飛行場へ。

料金の支払いを済ませてしばらくすると、今回乗る航空機に案内されました。7人乗りのプロペラ機で、特に席は指定されていないのでパイロットの後ろの席に座りました。

エンジンをかけて離陸待機中に、さっき乗ってきたバスが走って行きました。Dsc_0407
飛行機はこのあと別の飛行場に着陸し、バスに先回りする形となります。

離陸後、すぐにテカポ湖の青い湖面が見えます。Dsc_0413

そして、高い山の連なる山岳地帯へ。Dsc_0426

そして、これが氷河。Dsc_0435
はじめてみる氷河に思わず何度もシャッターをきってしまいました。

ニュージーランドの最高峰、マウントクックの頂上。標高3754mで、富士山とほぼ同じ高さです。
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飛行中はパイロットが英語でガイドしてくれますが、マウントクックだけは、旋回中に“イチバンタカイヤマ”と何度か日本語を交えて話してくれました。

山岳地帯を抜けて別の飛行場に着陸しました。Dsc_0450
飛行場とは言っても滑走路が1本あるだけで、建物はありません。ここで降りるとちょうどバスが着いたところでした。

再びバスに乗れば、マウントクックの昼食場所まではもう少し。

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2010年6月 9日 (水)

空軍博物館見学~NZ旅行記(9)

前回からだいぶ間があいてしまった2月のニュージーランド旅行記、しばらくぶりに更新します。

2月15日

午前中のクライストチャーチガーデンツアーを終えました。他の参加者がいないのでどこでも好きなところへ送ってもらえるということで、郊外にある空軍博物館まで送ってもらいました。

入館料は無料で、入口のカウンターのお姉さんに「こちらは初めてですか?」と聞かれ簡単に館内の説明を受け中を見学します。

入ってすぐに戦闘機が置かれています。Dsc_0339

その先は書類や小物がガラスケースに並んでいる展示です。すべて英語の説明なのでほとんどわかりませんが、中には旧日本軍の使っていたものの展示もありました。

そして、その先にあるのが格納庫を改装した実物機の展示場です。Dsc_0363
所狭しと並べられた展示機のなかで、一番大きな機体がこのC-47です。

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C-47の原型であるDC-3はダグラスが1930年代から製造を開始した双発プロペラ機で、かつては日本のエアラインも旅客機として運用していた機材です。全日空の羽田にある整備工場にはこのDC-3の操縦席のカットモデルが保存されていますが、このような完全な姿で見るのは初めてで、照明によって光る銀色部分がとてもきれいに見えました。

英語力がないので展示を見るだけ、説明文はほとんど飛ばしての見学でやや物足りないところもありましたが、それでも1時間以上たっぷりと楽しめました。

空軍博物館をあとにして、市の中心部へと戻ります。ツアーの送迎はないので地図とガイドブックを頼りに路線バスに乗車。基本的に乗り方は日本とあまり変わりませんが、乗るときにはレシートタイプの乗車券を購入します。乗車券には時刻が印字されており、一定の条件のもとで乗り継ぎもできるそうです。降りるときはブザーボタンで運転手に知らせます。

市の中心部にあるバスターミナルで降り、フードコートで軽く昼食をとってから土産屋を見て回ります。新婚旅行ともなるといろんな人にお土産を買うのでたっぷり2時間くらいはかけたでしょうか。お土産選びは大変だけど、これも海外旅行の楽しみの一つとも言えるかもしれません。

買い物が終わってホテルに荷物を置き、今度は夕食のために外出します。この日の夕食もツアーには含まれていないのでこれもガイドブックに載っていた店を自分で探して入りました。

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ムール貝とポテトの料理。品数は少ないですが、1品の量がとても多いのでお腹いっぱいになりました。

翌日は、クライストチャーチを離れクイーンズタウンに向かいます。

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2010年4月29日 (木)

朝のガーデンツアー~NZ旅行記(8)

2月15日

クライストチャーチ滞在3日目は、ツアーのプランでは丸一日フリータイムとなっており、郊外にある空軍博物館へ行ってみます。ただ、博物館は一日いるところでもないので、2時間くらいのオプショナルツアーも申し込んでおきました。

連日早起きして早朝から行動する日が続いていますが、今日は9時過ぎのゆっくりめの出発。今日のツアーは、ガーデニングが盛んなクライストチャーチで、ガーデンコンテストに入賞した庭園などを回るツアーです。本来は午後に夕食前の時間を使って行くものでしたが、この日は見学する個人宅の庭園のオーナーの都合により午前中に行くことになりました。そのかわり、ツアーの終了後はそのまま空軍博物館まで送ってくれることに。

迎えに来てくれたツアーガイドは、昨日動物園を案内してくれたガイドさん。クライストチャーチでは、毎年ガーデンコンテストが行われ、法人や個人、地域の団体などいろいろな部門で審査があるようです。最初に行ったのは法人部門で入賞したスーパーの花壇を車内から見学します。その後は団体部門で入賞した地域を、車を降りて散策してみます。Dsc_0290

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次は個人宅で入賞した庭園を2か所見学します。個人のお宅なのでもちろん普通の家。ガイドがベルを鳴らすと、定年後を悠々自適に暮らしているような感じの老紳士が出てくれました。

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庭はそれほど広くはありませんが、所狭しといろいろな花のプランターや鉢植えが並んでいます。もちろん地植えのものも。トマトやパセリ、リンゴなど野菜や果物の栽培もありました。

もう一軒のお宅は、行ったらまず目についたのがアジサイでした。Dsc_0323

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日本のものと同じ種類のようですが、気候のせいか土壌がちがうのか、日本で見るものより少し花が大きいような気がしました。ガーデンコンテストに入賞するには、花だけを育てればいいというわけではなく、野菜の栽培もしなくてはならないらしく、こちらのお宅にも小さいながら菜園やハウス栽培の温室がありました。

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ガーデンツアーはこれで終了。この後は空軍博物館へ行きます。

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2010年4月 9日 (金)

アーサーズパスからクライストチャーチへ~NZ旅行記(7)

2月14日

アーサーズパス駅でトランツ・アルパイン号を降りたら、再びバスの旅です。まずはアーサーズパスの分水嶺から、10年くらい前に完成した高架橋を眺めます。
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以前は狭い旧道で峠越えをしていたそうですが、この橋が完成して交通の便がよくなったそうです。

昼食はアーサーズパス国立公園内の小さな村にあるレストランで。
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国立公園ということで、観光客の利用が多く繁盛している店でした。

お腹がいっぱいになったところで、バスは次のポイントへ。景色のよいところが多く、観光スポットではない所でも停車して写真を撮らせてくれます。
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見渡す限り人工的なものが見えない・・・。

次にバスを降りたのはピアソン湖という静かな湖。少し風があってさざ波がたっています。
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湖畔ではキャンピングカーが止まっていて、優雅な休日を過ごす家族がいます。なんだかうらやましい…。

そこから10分ほどで、“フロックヒル”へ。
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ここは、ナルニア国物語のロケ地になった場所で、映画を見ていた嫁や他のツアー客は、「ああ、なるほど」といった感じでしたが、私は映画を見ていないので「ふぅ~ん」程度の感想でした。

バスは、朝にトランツ・アルパイン号に乗ったスプリングフィールドまで戻ってきました。この後は、ジェットボートで川下りを楽しみます。川下りと聞いて、なんとなく天竜川や長瀞のライン下りのようなものを連想していましたが、どうやらちょっと違うようです。乗り場に着いたら、まずレインコートを受け取り、次にライフジャケットを着ます。そして河原の乗り場へ…。

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川は穏やかな流れで急流という感じはしません。乗るボートは5人横に並んで座れる幅の広いボートです。全員乗ったところで出発。いきなりハイスピードで川の狭いところを行きます。広いところに出たら、今度は川岸の岩ぎりぎりのところをかすめるように走り、パイロットが片手をあげて円を書くように回したら、水しぶきを上げながら360°ターン。ジョーク好きのキウイのパイロットは、操縦席を立って振り落とされた人がいないか人数を数えだしました。

その後も、何度か360°ターンとハイスピード走行で約20分のスリル満点のジェットボートを楽しみました。下船するときはパイロットと握手し「Very exciting!!」と、知っている英単語で感想を伝えました。

この陽気なパイロット、帰り際に交代で写真を撮ってもらいましたが、「5ドルだ」とまたジョークを。私たちの番になってシャッターを押してもらったら、連写モードになっていて2回シャッターが切れました。それを見逃さなかったパイロットは、「2枚!?なら10ドルだ!」と、最後まで私たちを楽しませてくれました。

時間は15時をすぎたころ。このあと牧場を経営する個人のお宅にお邪魔して、午後のティータイム。
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個人のお宅と言っても、敷地はかなり広く、天気がいいので庭にあるテーブルで優雅なひと時でした。
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紅茶と一緒に手作りクッキーもあり、おいしくておかわりをいただきました。そして、そのあとは羊の毛刈り見学です。個人経営の牧場のオーナーに忠実な牧羊犬に追われて、遠くにいた羊たちが私たちの前までやってきました。そのうちの1頭が選ばれて毛刈りの作業場へ移動します。
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昔ははさみで手作業だったものが、今はバリカンですぐに丸裸に。毛を刈られてさっぱりした羊は牧場へ戻っていきます。

羊牧場をあとにして、バスはクライストチャーチへと戻っていきます。ホテルに帰ってきたのは夕方6時ごろ。とても充実した一日でした。…が、今日はこの後、もうひとつ別のツアーに参加します。

ニュージーランドの国鳥キーゥイは夜行性で動物園といえども日中はなかなか動いている姿を見ることはできないのですが、クライストチャーチ中心部から車で20分ほどのところにあるウイローバンク野生動物公園では、そんなキーウィの生態も観察できるよう、夜10時まで営業しています。その動物公園へガイド付きのツアーで見学に行きます。

このツアーは夕食付にしてあるので、またホテルに迎えに来てもらい、そのまま近くのバイキング形式のレストランで食事です。食べきれないほどの食事を楽しんだ後は、ウイローバンク野生動物公園へ。

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カカリキというニュージーランド固有種の鳥

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いたずら好きのケア(キーア)という鳥

そして、ニュージーランドの国鳥、キーウィ
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キーウィは絶滅が危惧されている種です。この動物公園でも手厚く保護されていて、キーウィは光に弱いので、真っ暗な飼育舎で大事に育てられています。フラッシュを使わなければ写真撮影はOKなので、感度を最高に設定し、スローシャッターで撮影してみました。被写体が動かなければ、これで普通に撮影できるはずですが、相手は自由に動き回る鳥なので、なかなかきれいな写真は撮れませんでした。ちなみにキーウィはペンギンやダチョウと同じように飛べない鳥です。ニュージーランド航空のロゴを新しくする際にキーウィを使おうという案があったようですが、飛行機に飛べない鳥はどうかという意見があり採用されなかったというエピソードがあるそうです。

ツアーガイドの日本語による解説付きで1時間たっぷりと見学した後、最後にもう1か所、夜景のきれいなカシミアの丘に立ち寄ります。

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ネオンのようなギラギラとしたあかりがなく、街灯や家のあかりなど、目に優しい夜景です。ちょうどカメラを置きやすい台があったので、ここにカメラを置いてスローシャッターで撮影してみました。

ホテルに戻ったのは夜の22時過ぎ。早朝からいろいろと動き回った、充実した一日でした。

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2010年3月29日 (月)

トランツ・アルパイン号の旅~NZ旅行記(6)

クライストチャーチ2日目。今日は高原列車でアーサーズパス国立公園に行きます。高原列車はクライストチャーチと、山を挟んだ北側のグレイマウスを結ぶ1日1往復の観光列車「トランツ・アルパイン号」です。たとえるなら五能線のリゾートしらかみ号みたいなものでしょうか?ツアーではこの一部区間を乗車します。

出発時間は7時30分。それに合わせて朝食は6時から。準備を終えてホテルのロビーで待っているとツアーガイドが迎えに来ました。このツアーは現地の日本人向けのツアー会社が主催しており、JALパックの他に近ツリなどいろいろな会社のツアーの利用者が参加しているもので、ガイドと地元ニュージーランドの運転手さんが担当してくれます。

バスはクライストチャーチの市街を出て少し走るともう郊外の牧場や農場の雰囲気が広がります。
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早朝のクライストチャーチ郊外。車が少ない、どこまでもまっすぐな道路はどことなく北海道っぽい。

クライストチャーチから車で1時間ほどでスプリングフィールドという駅に到着。高原列車「トランツ・アルパイン号」は、このスプリングフィールドからアーサーズパスまで約1時間ちょっとをかけて移動します。一応列車の発車時刻は決まっているようですが、これは目安であり遅れたり早く行ってしまったりすることはよくあるそうで、停車駅であっても、予約がなければ通過してしまうこともあるんだとか。
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スプリングフィールド駅に到着。

前述の通り、この列車は1日1往復しかなく、スプリングフィールド駅に停車する旅客列車も1日2回しかありません。そんな駅ですが、駅にはカフェがあって軽食がとれるようになっていました。私達は朝食をしっかり食べてきたのでここでは何も食べませんでしたが、置いてあった昔の写真などを見て時間をつぶしていました。
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駅のカフェにあった昔の駅の写真。英語の説明を訳してみると、どうやら昔の駅舎は1963年に火災で焼失したそうです。

スプリングフィールド駅構内にある気になる“物件”。Dsc_0136
奥に重機が写っていますが、その手前にはなにやら解体された蒸気機関車らしきものが…。
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こちらは、入替用の機関車でしょうか。

しばらくすると貨物列車が入線してきました。Dsc_0148
片運転台のDF級機関車を2両背中合わせにした重連の機関車が石炭輸送の貨物列車を牽引しています。列車はここで停車しました。たぶんここでトランツ・アルパイン号と列車交換するのでしょう。しばらくしたら、貨物列車の機関士も駅のカフェにやってきてコーヒーを飲んでいます。駅のカフェは鉄道利用者のほか、乗務員たちの憩いの場でもあるようです。

9時15分ごろ、トランツ・アルパイン号がやってきました。
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機関車は貨物列車と同じDF級機関車重連で、青い客車を十数両連結しています。号車番号はアルファベッドで表示されており、私たちの乗る車両はO(オー)号車の車端部。スプリングフィールドでは10分ほど停車し、その間乗客たちは外に出て気分転換しています。出発前に汽笛が一回鳴って、乗客たちがみんな車内に戻ってきたら発車です。

今回のツアーで乗るスプリングフィールド~アーサーズパス間はこの列車でも特に景色のいいところだそうで、発車してしばらくすると渓谷や牧場といった自然の景色が見られます。この列車には窓のない吹きさらしの展望車(ただし最後尾ではなく編成中間)があり、ここでしばらく、一人で景色を見ていました。
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これが展望車↑
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風が少し冷たいものの、「線路は続くよどこまでも」の歌詞を地で行く雄大な景色を見ていると全然飽きることがありません。この展望車は人気のようで、次々と乗客が入れ替わっていきますが、私はここで30分ほど景色を楽しんでいました。客室に戻ると、ツアーガイドさんから、「ずいぶんがんばりましたね~」とのお言葉が…。他に車内には売店があり、軽食を求める人たちで混み合っていました。

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途中の駅で貨物列車と交換。時刻表では停車するはずでしたが、乗降客がいないのかトランツ・アルパイン号は通過しました。

列車は10時35分ごろ、アーサーズパス駅に到着。
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私たちはここで降ります。ここでも列車は10分ほど停車し、記念撮影や休憩の時間をとっています。私たちも、列車を見送るまでホームにいてよいとのことでしたが、発車の合図である汽笛が鳴っても列車に戻らないようにしてくださいねと注意がありました。過去に、汽笛が鳴ったら思わず列車に戻ってしまったという人がいたそうです。

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列車はこのあと、グレイマウスに向かって発車しました。私たちは、列車が走り去るのを見届けてから、先回りしてきたバスに戻ります。


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2010年3月21日 (日)

トラムでクライストチャーチ市内散策~NZ旅行記(5)

間があいてしまいましたが、ニュージーランド旅行記の続きです。

ホテルにチェックインしたのが15時すぎ。夕食は18時ごろなのでそれまではフリータイム。その時間で市内散策に出かけます。

まずは市内を走るトラム(路面電車)に乗って一周。トラムはクライストチャーチ中心部を時計回りに環状運転しています。トラムは1954年に一度廃止されましたが、1995年に観光用として復活したものです。

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乗ったのは244号。かなり古いタイプのようで、日本ではもう見られないポール集電の車両です。今回のツアーではクライストチャーチ滞在中のトラムに乗り放題の特典が付いているので、乗務員にパスを見せて乗車します。

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計器類は圧力計1つだけの簡素な244号の運転台

外観は日本では見慣れない洋風な感じですが、走り出すと釣り掛け駆動の走行音にゴトゴトと鳴るコンプレッサーの音は日本の路面電車と変わりありません。車内放送は自動放送ではなく運転士が直接案内をしていますが、もちろん英語ですので、内容がよくわからなかったのが残念です。トラムの歴史や観光案内をしているようでした。

専用軌道はなく、すべて併用軌道で、中には自動車進入禁止の商店街のようなところや建物の中を通るところもあり、外国の路面電車を楽しめました。

約25分の乗車で大聖堂広場に戻ってきて、さっきは外から見ただけの大聖堂の中を見てみることにしました。

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教会ですので、横長の木のイスが並んでいたり、奥には十字架があったりするのですが、ここはステージにもなっており、ライトやグランドピアノが置いてありました。ここで演奏会をすることもあるのでしょう。

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大聖堂広場でチェスを楽しむ市民。盤面も駒もビッグサイズ!

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大聖堂広場の交番に止めてあったパトカー。

まだ夕食の時間まですこしあるので、もう一度トラムに乗ってカンタベリー博物館に行ってみました。
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石造りの重厚な建物の写真を撮ってから中に入ると、係員から何か話しかけられました。“10minutes”という単語が聞き取れたので、時計を見ると17時20分。どうやら、あと10分で閉館だということのようです。地域の歴史や動植物、ニュージーランドの先住民であるマオリについての展示があるようでしたが、英語がよくわからないのと、時間がなく駆け足での見学だったのでよくわかりませんでした。

博物館を出てから一度ホテルに戻り、夕食の時間です。レストランは宿泊しているホテルとは別のホテルのレストランになるので、18時にツアーガイドが迎えに来て車で少し移動しました。今日の夕食はニュージーランドでも1、2を争う腕のシェフが作るJALパックオリジナルコースだそうで楽しみです。

ツアーガイドは席までの案内とビールのオーダーをしてくれて、食事が終った頃また迎えに来るそうです。
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前菜はラム肉とサラダにパン。

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そしてメインはサーモンかビーフを選べます。私はビーフを、嫁はサーモンを選択。少し交換して両方の味を比べてみましたがどちらもおいしくいただけました。

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最後に上品に飾られたアイスクリームをいただいて初日の夕食は終了。車でホテルに戻りました。

ホテルに戻ってもまだ外はかなり明るいので、そのまま今日はもう1回外出。外国に来たらスーパーを見てみたいと思っていたのですが、今日トラムや徒歩で見て回ったところにはコンビニぐらいしか商店がありませんでした。そこで、夕食のツアーガイドさんに聞いてみたら少し離れたところにあると聞いていました。バスでの行き方も教えてくれたので、これからそのスーパーに行くことにします。

バスは大聖堂広場から。トラムと同じように市内を循環している路線バスがあり、この路線は誰でも無料で利用することができます。これに乗って約10分、確かここだったはずというバス停で降ります。目の前には大きなショッピングセンターがありますが20時を前にしてもう閉店です。少し歩いてみると、夜遅くまで営業しているさらに大きなスーパーがありました。店内もかなり広く、通路もカートが通りやすいよう余裕のあるスペースがとってあり、日本でいうところのホームセンターのような店のつくりです。

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店内に入ってみると、まず野菜売り場があるのは日本と同じ。でも、商品の並べ方が半端ない。ショーケースにこれでもか!と言わんばかりの山積みで、袋に入った野菜や果物の量も西洋サイズ。なんだか、ニュージーランドで一人暮らしをしたら野菜の買い方に困ってしまいそうです。
コーラやビールなどペットボトルや缶の飲み物も、ケースで山積み。もちろん1個からでも買えますが、周りを見てるとみんなケースのままカートに載せています。
店内をゆっくり見て回り、私はニュージーランドの地図と、嫁はばらまき土産に使えそうなお菓子を買いました。外に出るとようやく日も暮れたというころですが時計を見るともう21時です。帰りのバスがなかなか来なくて、1台来たかと思ったら”NOT IN SERVICE”の表示。30分くらい待ってようやく乗れたのでした。

ホテルに戻ったのは22時ごろ。明日も早いので、早く寝ることにします。

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2010年3月 8日 (月)

クライストチャーチ…空港→市内~NZ旅行記(4)

出口ではクライストチャーチのツアーガイドさんがお出迎え。スーツケースをカートに乗せて駐車場へ案内されました。外に出ると、なんとなく初夏の北海道のような気候に感じました。気温は高くないですが、強い日差しが暑さを感じさせます。

白いワンボックスカーに乗り、ガイドさん自らの運転で市内観光へ出発。ほかのお客さんはいません。まず最初に向かったのはモナベール庭園。地元の大富豪の邸宅だったものを庭園として整備している公園です。敷地内にはエイボン川が流れるのどかな眺め。ゆったりとした時間が流れています。Dsc_0074
庭園を流れるエイボン川の流れ

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現在はカフェとして使われています。

続いてこんどはそのエイボン川の川下り”パンティング”を楽しみます。車で5分ほど移動し船着き場へ。パンティングはクライストチャーチ観光の目玉でもあり、人気があって混雑していますが今回の旅行プランでは私たちだけの貸し切りとなっているようで、のどかな川下りを楽しめました。Dsc_0086
ゆったりとした流れのエイボン川。両岸は緑地となっていて市民の憩いの場となっているようです。

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川下りの船頭さん

船は途中で折り返し、乗船した船着き場まで戻ってくる20分ほどのコース。都市部なのにこんなに緑が多くて優雅な川下りもできるエイボン川のあるクライストチャーチの街がうらやましく感じます。

さて、そろそろ小腹がすいてきたところ。市内中心部にあるアートセンターのカフェでアフタヌーンティーです。もちろんお茶だけでなく軽食として大きめサイズのスコーンがセットになっています。

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これを食べながら、この後3泊するクライストチャーチ滞在中の説明などを受けます。

午後のティータイムが終わったらクライストチャーチの中心部、大聖堂広場へ。出発前から、クライストチャーチといえばこの大聖堂の写真をよく見ていたので、ここにきて改めて遠くに来たんだという実感がわいてきます。大聖堂の一部にグリーンのネットが掛けられているのが残念ですが、ガイドさんに記念写真を撮ってもらいます。

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大聖堂の中は後で見学するとして、次は広場周辺にあるお土産屋さんに案内されました。最初は「アオテア・スーベニアーズ」というニュージーランド資本の店。日本人スタッフも多数います。次はそこから目と鼻の先にある「オーケーギフトショップ」。大橋巨泉が経営する日本人向けの土産屋で、スタッフもほぼみんな日本人。どちらの店でも割引や記念品といったサービスが用意されているので、クライストチャーチ滞在中に行くことになるでしょう。

これらの案内が終わったのが15時ごろ。その後にホテルへチェックイン。3泊するホテルは「リッジズ(RYDGES)」という観光ホテルで大聖堂広場から歩いて3分ほどにあります。ガイドさんにチェックインしてもらい、部屋で少し休憩。

このあとはフリータイムになるので、少し街歩きしてみます。

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2010年2月27日 (土)

NZ国内線でクライストチャーチへ~NZ旅行記(3)

成田から乗ってきたオークランド行きNZ90/JL5190便。

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外を見ると空がゆっくりと明るくなり始めました。空から見る朝焼けは闇と光とのグラデーションがとてもきれいで、宇宙空間にいるような感覚さえ覚えます。それからしばらくして朝食の時間。時計を見るとまだ3時半ですが、ニュージーランド時間なら午前7時半。早くも時差に戸惑いつつ、朝食をいただくことにします。

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朝食も、和洋選ぶことができるようになっており、洋食を選びました。相変わらず外は雲が多いですが、オークランドが近づき、徐々に高度を下げていくと雲の切れ間から地上の様子が見えてきました。きれいな海を見ながらオークランド国際空港に着陸。ほぼ定刻通りの到着でした。

飛行機を降りたらまず入国審査。パスポートにスタンプが押されて返ってきました。次は税関。まずは預けたスーツケースをピックアップして列に並びます。税関も通過して、晴れてニュージーランド入国となりました。到着ロビーではJALパックのツアーガイドが出迎えてくれました。今日はこの後クライストチャーチ行きの国内線に乗り継ぐのですが、その手伝いをしてくれます。

オークランド国際空港では国際線と国内線のターミナルが離れており、無料のシャトルバスで5分ほど、歩くと15分ほどかかります。さらに、乗り継ぎにはあまり時間の余裕がないので、挨拶もそこそこに国内線ターミナルへと急ぎます。ちょうど発車直前のシャトルバスに間に合いました。ツアーガイドがいなければ短時間での乗り継ぎは難しかったでしょう。

国内線ターミナルでは手荷物を預ける前に日本から着てきた冬用の上着をスーツケースにしまい、身軽になって搭乗です。席が指定された搭乗券は成田で受け取っているので、そのまま保安検査場へ。最初のツアーガイドさんとはここでお別れ。

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成田からの国際線と比べると小型のボーイング737に乗り、クライストチャーチへ出発です。滑走路へ向けてのタキシング中に、ボーイング727と思われるT型尾翼の三発機を見かけました。今では日本のエアラインでは見られないだけに写真の一枚でも撮影しておきたかったですが、電子機器使用制限中で撮影出来なかったのが残念。

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機内サービスは、ドリンクのほかにやや大きめのクッキーが配られました。天気がいいので地上の様子がよく見えますが、市街地はあまりなく山や牧草地がほとんど。やがてだんだん住宅が増えてきたなと思ったら高度を下げてクライストチャーチに着陸しました。

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2010年2月23日 (火)

11時間の飛行機の旅~NZ旅行記(2)

今回の旅行はJALグループの旅行会社「JALパック」を利用しています。ツアーという形ではありますが、全行程を通しての添乗員は同行せず、現地での観光案内のほか、航空機の搭乗手続きやホテルのチェックインなど、必要な手続きを代行してくれます。
成田についてまずはこのJALパックのカウンターで旅行開始の手続き。eチケット控えを受け取り、搭乗までの説明を受けます。搭乗手続きは出発時刻の3時間前、15時30分からとのことで、それまでは空港内で時間つぶし。

展望デッキでB滑走路に着陸する航空機を撮影したりして15時過ぎに少し早めに搭乗手続きのカウンターに向かうとちょうど搭乗手続きが始まったところでした。スーツケースを預けて搭乗券を受け取り、小腹がすいたのでたこ焼きを買って機内食までつなぎます。その後、税関や出国審査などを通過し搭乗口へ。乗る便の搭乗口88番はシャトルでの移動です。

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シャトルでサテライトへ

今回乗るのは、JL5190便オークランド行き。JAL便ではありますが、便の本体はニュージーランド航空が運航するコードシェア便です。搭乗が開始され機内へ。機材はボーイング777-200ER、全座席に個人用モニターが付いていつでも好きな時に映画やゲームを楽しめる仕組み。

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これから乗るオークランド行きNZ90/JL5190便

外国のエアラインですが、エコノミークラスには日本人のCAが2人、他にも日本語の話せるCAもいて安心です。
定刻より少し遅れてドアクローズ。滑走路混雑で実際に離陸したのは19時過ぎとなりました。窓際の席ですがすでに外は暗くて景色は見えません。天気が悪いので上空から街明かりを見ることもできませんでした。まあ、晴れて明るかったとしても海しか見えないのであまり残念でもありませんが。

水平飛行になりしばらくすると機内食の時間。洋食の肉料理か、和食の魚料理を選べます。日本語アナウンスで、「洋食をご希望の方は”Beef”、和食をご希望の方は”Fish”とお申し付けください」とのことで、Beefを選択しました。
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機内食の夕食

食事が終わったら、モニターで航空機の位置情報を表示したり、ゲームなどで楽しみます。ゲームはパターゴルフやテトリス、ソリティアなど英語を知らなくても楽しめるゲームもあります。

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個人モニターで航空機の情報を選択すると、コックピットの計器類の表示を見ることもできます。

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こちらは位置表示。もうすぐ赤道通過です。

離陸して5時間、日本時間では午前0時を回るころ、赤道付近にやってきました。もうすぐ南半球です。あまり眠くはないのですが、あと3時間もすると朝食が配られるそうなので少し眠っておきます。

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