九州新幹線と鹿児島の旅2日目(2004年6月13日)
九州新幹線と鹿児島の旅、2日目は鹿児島市内と桜島をめぐりました。
以下は当時のままの文章です。運賃・料金や時刻など、現状とは異なる場合があります。
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今日は一日市内観光だ。ホテルを出てまず市電に乗車。
車内では一日乗車券を買った。鹿児島といえば桜島。桟橋に近い電停で降り、フェリーに乗り錦江湾を横断する。錦江湾にはたまにイルカの群れが泳いでいることがあるそうだが、今日はその姿は見えない。
姿が見えないのはイルカだけではない。すぐ目の前にそびえたつ桜島も、もやの中に隠れているのだ。桜島に着いたら定期観光バスがすぐに出るという案内があった。去年の夏にレンタカーで一周したが、今回は料金も手ごろなバスで桜島を一周してみる。
バスの車体には噴煙を上げる桜島のイラストが・・・
山頂は薄雲がかかっていました
バスの乗客は他に3組いて、ガイドさんにどちらから来たのか聞かれた。みんな九州内から来たそうで、東京など遠方の客は私たちくらいだった。新幹線に乗って鹿児島に行くツアーなどが組まれているそうだ。
バスはまず桜島で一番高いところから眺められる湯平展望所に行く。足元にある黒っぽい砂は火山灰だそうだ。去年来たときは気づかなかった。鹿児島の方言では灰のことを”へ”と言うなど、面白い話も聞けた。
湯之平展望所からの眺め
展望所から島の外周を半時計回りに一周。途中火山灰で埋まってしまった埋没鳥居は車窓から見学。さらにお土産屋にも立ち寄り、大正時代の大噴火の様子を当時の写真と新聞での説明を受けた。もちろんそのあとはお土産をどうぞということなのだが、早々と店内を後にして土産は買わなかった。
このほか、「溶岩焼」の窯元では溶岩を使って焼いた焼物の展示即売をしており、こちらではいくつか売れていた。最後に、港に近い桜島ビジターセンターでは、噴火の様子のビデオや資料を見ることもできた。噴火当時の島民のパニックする様子が浮かんでくる。
バスはお昼過ぎに港に戻ってきた。そのままフェリーに乗り鹿児島へ戻る。引き続き市電に乗って次の場所へ。去年行かなかった「ふるさと維新館」に行ってみた。幕末から明治維新の激動の様子を西郷隆盛や木戸孝允など人形を使って再現したシアターなどがあって楽しめた。
さらに、今も残る西南戦争での銃弾のあとが残る石垣を見た。石垣には無数の弾痕が当時の様子を静かに今に伝えている。さすがに弾は残ってはいないが、山などの土を掘り返すと今でも当時の銃弾が出てくるというからいかに激しい戦いだったかを知ることができる。
100年以上の時を経て今に伝える傷跡
最後に、バスで城山へ行き桜島を眺める。激動の幕末も、西南戦争も、大正時代の大噴火も、この場所に立てば桜島を眺めることができたはずだ。
日も西に傾き、そろそろ空港へ向かうことにする。駅から空港行きの高速バスに乗るとしばらく車窓から桜島が離れなかった。心なしか少し噴煙を上げているような気がする。空港のレストランでは、地元の黒豚を使用したとんかつで早めの夕食。お土産も買って飛行機に乗り、羽田に着いたのは夜遅く。そのままバスに乗り家に帰ってきた。
初日はローカル線と最新の新幹線を、2日目は鹿児島の歴史に触れる充実した旅だった。特に桜島は昨年に続いて2回目の旅だったが新しい発見もあり、何度も訪れなければわからないことが多いのだと感じた旅でもあった。
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